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僕は高校を卒業し、東京に来た。小さな会社で営業をして過ごした。しかし心がに広がる穴は埋められず毎日街を歩いては、ナンパをした女の子を抱いていた。 ある時、女の子からホストになれば良いと勧められた。 僕は確かに昔から女の子に好意を抱かれやすいわけだからどうせなら職業として、自分の特技を活かして勝負してみようと思った。 僕は会社に辞表を出し早速ホストの世界に足を入れた。ホストは、それほど甘い世界ではなかったが、しばらくするとお客様もつき僕は毎月大金を稼げるようになった。 しかし大金を稼いでも天職のような職業についても僕は満たされなかった。 お客様である女の子たちよりホストに興味がありいつか抱かれたいと夢をみながら自分を慰め泣いた。 そんな僕にも転機がやってきた。 僕と同系列のホストクラブに入ってきた、海くんとたまたま道で知り合いになったのだ。 その日僕はホストの先輩と飲みに行くために街を歩いていた。しばらく歩いていると、先輩が前から来る二人組の男性に挨拶をした。 どうやら先方も、これから飲みに行こうとしていたホストだった。僕らは一緒に近くのバーに入り飲んだ。  それが海くんとの出会いだ。 僕と海くんは、ほぼ同じ時にホストの世界に足を入れたのだ。海くんも前職はサラリーマンでホストになるきっかけは、お金を稼ぎたかったからと言った。 海くんの笑った時に見える白い歯は爽やかで、ワイシャツから見える体は男の匂いがしていて僕は興奮した。 海くんと結ばれたい。 叶わぬ恋は僕を熱くさせる。 僕たちはそれからも、時々一緒に飲んだり遊んだ。 普通に友人として付きあっていた。 時々僕の心は乱れ抑えきれなくなる感情を仕事にぶつけていった。 今日も僕は、海くんと待ち合わせをしている。 待ち合わせは、海くんの家だ。 僕は、ワインとチーズを持って海くんの自宅に急いだ。
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