01『DivineMan 〜正義の味方〜』

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その巨女は、彼らの女王。 「おとなしく星に還れ、そうすれば女王を解放することを約束しよう!」 女王はみずからの失態にその美しい顔を歪めて怒りを示す。 0d9d1e72-7718-48e0-95fc-9d4f18898a55 唯一無二の自分が囚われては仕方ない、今回はおとなしく撤退し、日を改めてまた侵略しようと、その怒りににじみ出た目が訴えている。 額と頬にアザのようなものがある。それが地球人と彼ら敵性宇宙生命体との違いか。 つかまった女王にかわり、やたらと顔色の悪い男が前に出てきた。笑っている。 「なにがおかしい?」 「降伏はしない。その解釈でいいのかな」 「降伏撤退(こうふくてったい)の判断を迫られているのはそっちだ! この女はキサマらの女王なんだろう?」 交渉に当たっていた日本政府代表は、随伴(ずいはん)させていた、ブレーンである眼鏡の男を見る。 「、間違いなく」 その女王は、罠の影響で身体がマヒし、口がきけない。 「じょ、女王がど、どうなってもかまわないというのかッ」 顔色の悪い男は今度は声を出して笑った。 「煮るなり焼くなりお好きにどうぞッ」 日本政府は愕然とした。それ以上に、女王は愕然としていた。
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