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あの日からすべてが変わった。
瀕死の重傷を負ったレッカだったが、かろうじて一命は取り止めた。
しかし、その両足はうしなわれ、意識は戻らないまま、いたずらに時間だけが流れた。
俺は高校卒業後、航空自衛隊に入隊した。
レッカのケガは事故といえるが、その原因をとりのぞくためには、その選択がもっともふさわしいと思えたからだ。
親も教師も大学に進学しろと騒いだが、命をかけて俺を救ってくれたレッカへの、せめてもの罪ほろぼしがしたかった。
その選択がただしかったのか。
入隊後まもなく、特例措置でストームライダーの前身組織に異動となった俺は、この世の真実の片鱗を見ることになる。
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