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2 記憶
「誕生日おめでとう!」
誕生日ソングが終わった後たくさんの家族に囲まれながら、俺は幸せな気持ちになった。
今日は俺の18歳の誕生日だった。
目の前には真っ白なクリームの上に美味しそうな真っ赤ないちごがのったホールケーキ。
ロウソクが18本立てられていて、チョコレートで出来たプレートには「かいりおめでとう」という文字がホワイトチョコのペンで書かれている。ケーキは俺の大好物だった。
俺ももちろん幸せだし、周りの皆もとても幸せそうだ。
「海陸、今日はプレゼントがあるのよ!」
お母さんがニコニコしながら何かを手渡してきた。
「ん?これは......?」
「アルバムよ、海陸が赤ちゃんの時からの写真をまとめて、デコレーションしたの」
そう言われ開いてみると、最初の1ページには赤ちゃんの俺を真ん中にお父さんとお母さん、お兄ちゃんが微笑んでいる写真が飾られていた。
「可愛いでしょ〜」
お母さんが嬉しそうに覗き込んでくる。
それからお母さんは俺が小さい頃の事を沢山教えてくれた。
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