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外来種
特定外来種の中でも最近猛威を振るっているのが『オオキンケイギク』という五月から七月にかけて花を咲かせる植物だ。『セイタカアワダチソウ』や『アレチウリ』のように意図せず国内に入ってきた外来種と違い、オオキンケイギクはかつて工事現場の法面緑化や観賞用として輸入されたものだった。
だがその繁殖力はすさまじく、在来種を脅かす存在として全国で問題になっている。
連休前の今日、私は河川敷に大量発生しているオオキンケイギクを発見した。係長であるまさみさんにタブレットで画像を送り、これから駆除に入る旨を伝えた。
軍手をはめ、恐らく一日仕事になるであろう作業を始めようとしたその時、まさみさんから連絡が入った。応援をよこしてくれるのかと思ったがそうではなく、これからまさみさんも現地に入るから、それまで車内で待機しているようにとの事だった。
普段は連絡だけしておいてそのまま作業に入るのだが、まさみさんは時折こうして現場に乗り込んでくることがある。そしてその時は決まって「私が行くまで手を付けないように」と、一方的に言ってくるのが常だ。
以前の私なら、何か問題でもあるのかと訳もなく不安に襲われたりしたのだが、最近では今度は何事かと、逆に楽しみになっていたりもする。
先に送信した画像を再確認しながら、何かおかしなものが写り込んでいないかと、目を凝らしながら自分なりに推理しながらまさみさんを待つのが定番化している。
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