第六話 毒入りお菓子と王妃殺害

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タイムラグが見方をしてくれる。 私は開いた窓から空を見上げました。 腰に巻きついた手、隣に立ったエルが、ケンタを抱き、こういいました。 「これが終わったら、俺たちも家族になろう」 私は…… いいえ、もう、腹が決まりました。 ええとだけ返事をして、飛び立つ鳥の後を見上げました。 でもB様から届いたその手紙は偽物だという事がもうすぐ発覚します。 その頃シュエル隊長の部下はグリーンバルに到着。不審な動きをするものたちを監視していました。 小麦をとりにきただと!どこの国だ? 国?そんな事は書いていない、エルージュに持っていくのだと兵士が来て持っていった。 証文を見せ、小麦の入っていた蔵はどこも空っぽなのを見せたのでした。 「この証文は偽者だ!」 「偽者?おかしいなー、たしか、ベサーチュ様と早々、あなたが来て読み上げましたよね、私はそのまま証文をしまい、今あなたに渡しましたから」 「小隊長、何か裏に書いてありますよ?」 裏だと? そこにはネズミの絵。 ル・ラータ参上、蔵の中身はいただいた。 その男は慌てふためいて戻ります。 ですが王都へは入れません、その前で、とっ捕まえて尋問です。 一方、カッサートの店に行ったグッドマンたち。 見たかったー、おネエさまのようです。 「どうぞご覧ください、やましい事など、何もしてません、ああそこのは王妃様に献上するものよ、汚さないでというか近づかないで頂戴」 みんなは慎重に見て回ります。 「あ、ありました!」 「ここにもあります」 「何があるというの?」 ここへもってこい! 一つは麦の入った大きな袋です。もう一つは、小さな巾着袋です。 「何よ、これがどうしたの?」 「あけてもかまいませんか?」 どうぞ。 中にはお金です、すべてを出すと、袋を置きました。 「この袋、火事場からでも持ってきたのですか?」 「まさか?」 「ではこの黒い粉、というか汚れ、何でしょうね、それとここにも、ああ、これ、惨殺された、穀物問屋の印が付いてますねー、カッサートさん、あなた、穀物問屋から盗んだ麦と宝石をどこに隠したのですか?」黒い汚れといったとき、眼が動きました。 「なんの話?」 「これ、あなた、どうやって使うつもりですか?」 麦の袋を指差します。 「あのね、ばかにしないでよ、私だってパンぐらい作れるわ」 「パンですか、では、これを粉にするものはあるのですかな?」 え? 中から出したのはそのままの麦。粉にする前の籾殻の付いたものです。 「相当な能力が要りますなー、これを粉にするものはどこにありますかな?」 「エーと、そう、これから買うのよ」 「そうですか、まあ、うそも対外に、そのスカートの中を見ろ!」 「はい!」 キャー、触るなー! 「隊長、ありました!」 「見てください、こっちは宝石が布の間に」 「触らないデー、王妃様のよ、触るな!」 「すべてのものをもう一度見直せ!カッサートを取り押さえるのだ!」
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