第七話 乳母とようかん

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なに!こいつ? 小麦の値段を上げ、ほかの穀物も税を上げ、秋にはすべて私のところへ集まるように今から手を打て。 かしこまりました。 エルージュの教会を通じ傷の付いたものすべて兵として召し上げよ。 子供もですか? 「すべてだ」 それを聞いて愕然としました。ラスボスこいつじゃん。まずいのこの二人じゃん。 「エディッシュよ」 「はい」 「ネズミがおるようじゃ」 ドキン!としました。 足音は早く、でもこっちじゃないみたい。 私はやばいと思いそこから消えることにしました。 ドアが開きました。 「おりません」その言葉を聞いてドアを閉めたのです。でもその後ろから聞こえたのは、『私の世界になる時は近い』という王の言葉と大きな笑い声でした。 千年ののろいって何? 黒髪の女を探しているってどういうこと? 私はこの世界へきてすぐの事を思い出しました、黒髪を探していた人たちをです。 決まった、ラスボスは王様、あいつがターゲット! 今私は第一皇子の住処、西の館へきています。シュエル隊長が彼らをここへと呼びました。 二人の王子を前に、正直に今聞いてきた話をしました。 「んー」というのはシュエル隊長。 「あのね?」 私はあそこに体調がいたから、カールは本性を現さなかったのではないかと思っている話をした。 「父が逃げろといったが、実際は、エディッシュが父の代わりに来て言っただけだ。兵士たちはその前にエルージュ入りをしていた、カールに私を殺させるのも朝飯前かもしれない。私もまたあ奴の手の内だったと言ことだ」 くそったれがといったのは乳母。 彼女は何もかも知っていて、死んだ兄王の言いつけを守り貝になっていたにすぎません。 「王子様方、ここまで来て後戻りはできません、いかがいたしますか?」 「やろう」 「すべてはこの国の民のためだ、なにをすればよい」 「まずは、千年の呪いについて知りたい、後はこっちで、ただ準備してほしいものがあります、お願いできますか?」 「まかせな、なんだか楽しくなってまいりましたねー」 「ただきおつけてください、王様たち、王妃たち、なんかそれ以外にもいるような気がします」 「どういうことだ?」 「私以外のネズミがいるようです」 「誰だ!」 今はまだ……。 王様は、王妃を呼びました、いやそうな顔ですがどこか堂々とした様に、王様もあきれておいでです。 「なんですかー?」 「まあ座れ、先ほど憲兵隊長が来てな、ベサーチュとあ奴の取り巻き達を逮捕したと言ってきおった」 は? 「何でも白い狼とかという名をかたり、人殺しをしていたというではないか、なんとおぞましい事か、そんな者が王になるなどありえぬ。王の話はなかったことに、五日後、斬首となる、覚悟いたせ、私もすぐに父上や姉上に手紙を書かなくては。それと、第二妃も送り返す、異存はないな」 「お待ちください、その話、本当ですか?」 ああ、すべて証拠もそろっている。 証拠?そんなのありえない。 「ありえない?何か知っておるのか?」 「いいえこちらの事」
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