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なに!こいつ?
小麦の値段を上げ、ほかの穀物も税を上げ、秋にはすべて私のところへ集まるように今から手を打て。
かしこまりました。
エルージュの教会を通じ傷の付いたものすべて兵として召し上げよ。
子供もですか?
「すべてだ」
それを聞いて愕然としました。ラスボスこいつじゃん。まずいのこの二人じゃん。
「エディッシュよ」
「はい」
「ネズミがおるようじゃ」
ドキン!としました。
足音は早く、でもこっちじゃないみたい。
私はやばいと思いそこから消えることにしました。
ドアが開きました。
「おりません」その言葉を聞いてドアを閉めたのです。でもその後ろから聞こえたのは、『私の世界になる時は近い』という王の言葉と大きな笑い声でした。
千年ののろいって何?
黒髪の女を探しているってどういうこと?
私はこの世界へきてすぐの事を思い出しました、黒髪を探していた人たちをです。
決まった、ラスボスは王様、あいつがターゲット!
今私は第一皇子の住処、西の館へきています。シュエル隊長が彼らをここへと呼びました。
二人の王子を前に、正直に今聞いてきた話をしました。
「んー」というのはシュエル隊長。
「あのね?」
私はあそこに体調がいたから、カールは本性を現さなかったのではないかと思っている話をした。
「父が逃げろといったが、実際は、エディッシュが父の代わりに来て言っただけだ。兵士たちはその前にエルージュ入りをしていた、カールに私を殺させるのも朝飯前かもしれない。私もまたあ奴の手の内だったと言ことだ」
くそったれがといったのは乳母。
彼女は何もかも知っていて、死んだ兄王の言いつけを守り貝になっていたにすぎません。
「王子様方、ここまで来て後戻りはできません、いかがいたしますか?」
「やろう」
「すべてはこの国の民のためだ、なにをすればよい」
「まずは、千年の呪いについて知りたい、後はこっちで、ただ準備してほしいものがあります、お願いできますか?」
「まかせな、なんだか楽しくなってまいりましたねー」
「ただきおつけてください、王様たち、王妃たち、なんかそれ以外にもいるような気がします」
「どういうことだ?」
「私以外のネズミがいるようです」
「誰だ!」
今はまだ……。
王様は、王妃を呼びました、いやそうな顔ですがどこか堂々とした様に、王様もあきれておいでです。
「なんですかー?」
「まあ座れ、先ほど憲兵隊長が来てな、ベサーチュとあ奴の取り巻き達を逮捕したと言ってきおった」
は?
「何でも白い狼とかという名をかたり、人殺しをしていたというではないか、なんとおぞましい事か、そんな者が王になるなどありえぬ。王の話はなかったことに、五日後、斬首となる、覚悟いたせ、私もすぐに父上や姉上に手紙を書かなくては。それと、第二妃も送り返す、異存はないな」
「お待ちください、その話、本当ですか?」
ああ、すべて証拠もそろっている。
証拠?そんなのありえない。
「ありえない?何か知っておるのか?」
「いいえこちらの事」
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