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白い狼は大量の穀物、宝石を手に入れて、メルクへ送ろうとしていた事を突き止めてな、メルクに送ったところで、これ以上火に油をそそぐようなもの。私は戦争はしないといい続けているからな、私の名をかたり、隠れて物資を調達していたようだ、誰が裏で糸をひいて折るかも知れぬからな。メルク側の国境を強化することにした。
「すまぬが私一人では王の所に手紙を書くのがやっとだ、姉上の方はお前に任せたいのだが構わぬか?」
「あの、王様?斬首は免れませんか?出来ましたら」
「この国の者が殺されたのだぞ!安易に国外になど出すようなバカがおるのかと言われるまで!人殺しは斬首!決まっていることだ変更はない!」
ちっ。
「なんだ不服か?」
「いいえ?」
「ベサーチュだけでできる事ではない、まだ操っていた物がいると睨んでいる、今、王宮の中は空っぽ、憲兵隊には大いに調べてくれと言ってある、お前の部屋にも尋ねいくと思う、甥のことだ、包み隠さず話せと言った所で無理だろうがな」
は?こいつ、こんないいかたしたか?まあいい、この城の中は私の息のかかったものしかいないはず、ふんぞり返っていられるのももう少し。
「何をもごもご言っておる、ああそうだ、亡骸と一緒に里帰りをして来たらどうだ?募る話もあるだろう、ゆっくりしてきてはどうだ?」
何故ですか?
何故だと?お前の甥が殺されるのだぞ?そんな事で戦いを吹っかけられでもしたら……。
そんな事はさせませんわ。
「フッ、お前の言葉など信じるものか話は終わった、出ていけ」
「え、はい」
王妃はその部屋を出ると、何あれと地団太を踏んだのでした。
ただ、にやりと笑った王妃。
「明日にでもメルク国から応援が来る、そうなればもうこの国は私のもの。フフフ、あーハハハ!」
笑っていられるのも今のうちです。
「あれでよかったのか?」
「今は、次に移りましょう」
「ああ、目が回りそうだ」
「運動不足ですよ、隊長」
時間はありません、おお急ぎでみんながいろんなことをしてくれています。
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