プロローグ

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プロローグ

これは、神様たちのせいで起こった一つの物語 【記録帳】 記録の神 ここは、いくつもの神様がいる”月の部屋” 元かぐや姫もここに帰ったとされる 私は生まれ変わりが一度も来ていないので合っていると思う 創造の神、ゆきちゃんが言っていたから間違いないだろう まあ、13で生まれ変わりなしの子を信じるならば。 ここは神の国 人間はご存知ではないだろうが ここの神はよく生まれ変わる ただ、個体差があるのでよく分かっていない 今年の生まれ変わりは運命の神だったようだ 「え!?なんで私なの!?ありえないんだけど」 ぷんぷん、と自分で言っているのでふざけているのだろう 「ガッハッハ!うめ、オマエもやっと生まれ変わるのか」 そう言ってバシバシとうめ、こと運命の神の背中を叩いているのは 縁結びの神、あだ名はおむすび 「おむすび、あんたもまだ生まれ変わりの回数少ないのによく言えたわね」 ぐぬぬぬぬ、、、と二人が喧嘩をし始めた 喧嘩をしだすとあの二人は止まらないのだ 「みんな!静粛に〜!」 ゆきちゃんが頑張って呼びかけているのに 二人の喧嘩のせいで気づかれていないようだ 「ふーちゃん、私の代わりに止めてきて」 「不幸があるので私は何もすることは無いですぅ〜」 ふーちゃんこと、不幸の神はそそそそっとゆきちゃんから離れる 「幸福の神は、、、」 「ぐっすりねてますぅ〜」 幸福の神は、寝ると全く起きないので諦めたようだ 「おまえら、、、消されたい?」 「「「「「静かにします!」」」」」 まったく、、、とゆきちゃんがため息をつくと 本題を話し始めた 「運命の神の転生時の母は決まった」 その生まれ変わりの子が13になったらここにこさせる という、いつもの長い説明が終わり 「運命の神よ」 「、、、はい」 まだ、喧嘩のことを引きずってるようでふてくされている 「よかったね、あなたのお母さんはいい人だよ」 ゆきちゃんは優しく微笑んだ 13とは思えないほどに みんなは私と一緒で驚いているらしく、一瞬で静まり返った 「こ、こほん!」 「とにかく、決まったから」 ゆきちゃんは失敗したと思ったらしく、そそくさと人混みに紛れた 祝福と賛美の中、不幸の神は呟いた 「私、、、運命の神を不幸にしたい」 いつもより、暗く、落ち込んでいる顔だった あいにく、近くに居た私にしか聞こえていなかったようだ 今でも、ゆきちゃんに言うべきか迷っている
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