幼馴染みとの契約交際が溺愛必須に変更されました。

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 私の唇に、頬に、目の縁にそっとキスしながら、胸を覆った手をゆっくりと動かしている。まるで、壊れ物を扱うように──この上なく大事な物に触れるように。 「直接、触っていい?」  状況からして胸のことだと察したけど、そんな断りもわざわざ言われたことがない。  いいよ、と私が答えると、彼は私の背中に手を差し入れて、ブラジャーのホックを外した。そうっと、カットソーとブラを、まくり上げながら脱がされる。  上半身裸になった私を、倫之は唇を引き結んで見ている。その視線がやたらと熱っぽく感じられて、なんだかいたたまれない。 「すごく綺麗だ、由梨」  感に堪えないようにそんな言葉まで落とされて、ますますいたたまれなくなってくる。  思わず逸らした視線の先で、彼の両手が私の胸を包んだ。  大きな手の下で、豊満とは言えない乳房が、緩やかに形を変える。手のひらの中心が乳頭を軽く擦り続ける、その刺激が、弱い電流のようにぴりぴりと私の中を走る。 「ん……っ、んぅ」  歯を食いしばって声を抑えていると、倫之が手の動きを止めた。 「もしかして痛い?」 「……え」 「眉間にシワ、寄ってるから」  心配そうな問いに、焦った気持ちで首を横に振る。  しばらく私を見下ろした後、彼は唐突に、私の左胸の頂をきゅっと摘まんだ。 「んぁん!」  いきなり与えられた刺激に構える余裕もなく、反射的に声がほとばしった。自分でも聞いたことのないような声の響きに、強い羞恥心が湧き上がってくる。  思わず口を手で覆ったら、倫之も同じように、右手で自分の口を押さえている。 「──やばい、可愛すぎる」  そうつぶやくのが聞こえ、彼は私の上に伏せるように上半身を下ろしてきた。直後、乳首が柔らかく湿った感触に包まれる。 「っ、ふ」  ゆっくりと、唇で食まれながら舐められる。同時に反対の乳房を優しくこねられ、快感がじわじわと頭を痺れさせていく。胸を弄られるのって、こんな気持ちよかったっけ……?  わずかに身悶えた私に、倫之が尋ねてくる。 「気持ちいい?」 「……ん……あっ、んぅ」  頂をちゅうっと吸われた瞬間、走った刺激に全身が跳ねた。お腹の奥がじんわりと熱くなっていくのも感じる。  思わず足を擦り合わせた動きに、倫之が口角を上げた。
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