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眠い目を擦り、見慣れた我が家の扉を開ける。月曜日。
身体が重たい。
いつもの坂を登る。犬が楽しそうに吠えてくる。曇天なのだから、やめてくれ。
子供たちの笑い声と黄色い帽子。
代わり映えしない日常。
ふと足を止める。
振り返った
犬と目が合った。
舌を出して楽しそうに笑っている。
違和感を覚え、足元を見ると坂の中腹である。
わんわんと吠えられ、促されるように坂を登る。
子供達の笑い声と黄色い帽子。
まっすぐ前を見て、しかしふと立ち止まる。
振り返った道は
また
曇天
なのだろうか。
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