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言われてみて、ハッとする。そうだ。発信はSNSを通してしなければならない。アパレルショップに雇われてるインフルエンサーもそうだ。
「いえ、持っていません……」
それはうかつだった。一番大事なことを忘れていた。今まで自分が投稿することに躊躇していたため、観覧ばかりしていた。けれどもそれではダメだ。
「では、早速作って頂きたいと思います」
女性社員のほうがチェンジするように、語り始める。
「まず、ショップ店員から初めて、SNSを投稿して頂いて、フォロワーが五百人になるようにしてください!」
(ご、五百人!)
瞠目している私を目の前に、彼女は説明を続けた。
「はい、まずは『ナノインフルエンサー』を目指して頂きたい。あなたを推してくれる人を沢山作って下さい」
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