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悠馬
「し、しりとりだと?」
文武
「ええ。しりとりです。最初は悠馬くんからどうぞ」
悠馬
「おう、殺人教唆」
陸斗
「殺人事件っ! の犯人は模倣犯で複数犯にみせた単独犯が真犯人あっ!」
文武
「おや「ん」が付きましたね?」
悠馬
「しかも六回も「ん」が付くなんてたいした才能だな。 でもそれじゃ文字数オーバーだろ」
陸斗
「だまれ、しりとりに文字数制限はない。実在するものであれば、ルール違反にはならない」
日葵
「ほんとにあるかどうかなんて、検索すればいいでしょう。チャットGDPにきいてもいいし」
文武
「そうですね。日葵さんよく気付きましたが、それはしりとりが終わってからにしましょう。陸斗くん、やりなおしますか?」
陸斗
「はい。詐欺事件の犯人は残忍な狂人クッソ!」
文武
「よくがんばりました! すごいっ! 先生が変わりにやりましょう。殺人未遂。ではつぎは日葵さんですね」
日葵
「遺体損壊」
文武
「遺体損壊ですか、珍しいですね。難しいことばをよく知っています。日葵さんくらいの年齢だと、イケメンやイケボとつづけるのが一般的だと思いますが。ではつぎは華南さんどうぞ」
華南
「遺体遺棄」
文武
「日常では滅多に使用しないことばですが、華南さんもよくご存じです。先生関心です」
華南
「蛋白質分解酵素が遺体をあとかたもなく分解して植物の育成を助けます。通常の放置では一週間で蛆虫が胃の内容物をたいらげてしまいます」
文武
「そこまで知っているとは、先生」驚きましたよ。もうすこし、しりとりをつづけましょう」
悠馬
「狂気」
陸斗
「兇器」
悠馬
「おい今のは反則だろうが?」
陸斗
「いや同音異義語は反則ではない。おまえの認識があまいだけだ」
文武
「これは陸斗くんが正しいですね」
日葵
「つづけるよ。共犯あ、これ「ん」がつくから共謀ね」
華南
「うらぎり」
悠馬
「リスク」
陸斗
「くすり」
日葵
「リスクは先にとられたから、リストカット」
華南
「屠殺」
文武
「はい。そこまでです。ではここまでのしりとりを一度整理してみましょうか」
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