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春樹「ねぇ、どうしてそんなに勉強を頑張るの?」 帰り道、黒岩くんが尋ねてきた。 春樹「学食の割引券がたくさん欲しい…とか?」 雛子「そっ、それは違うよ!!!」 さっきの食べっぷりで、やっぱり食いしん坊だと思われてるぅぅ(涙) 雛子「学食の割引券も、そりゃ貰えたら嬉しいけど、それより…。」 春樹「それより…?」 雛子「早瀬くんが、勉強を教えてくれたから。」 春樹「…早瀬くん?」 雛子「うん…。あっ…、私ね、訳あって早瀬くんに嫌われてるんだ…。」 春樹「そう…なんだ。」 自分で言ってて切ない…!! でも、だからこそ…、 雛子「見直してもらいたいの!私だって、やればできるんだって…!!」 私が少し大きな声を出したせいか、黒岩くんは驚いた顔をした。 春樹「そっか。早瀬くんが西野さんの勉強を頑張る原動力なんだね。」 雛子「…まっ、まぁ、そういうことに…なりますね。」 改めてそう言われると、なんだかすごく照れ臭いな…(照)
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