序章

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序章

 ………。 (……何処だ此処は?)  目が覚めたら薄暗い部屋。ざっと見渡したところ、妙に広い。深夜の体育館といったところか。そして、何故か両の手足に手錠を掛けられている。手錠は鎖で繋がれ、部屋の隅にある太い柱に堅く括り付けられている。それにしても鎖が異様に長い。この建物からは出られそうにない。だが、部屋の中央付近まではやすやすと移動できそうだ。まるでキッチン台まで登ってこいと言わんばかりに。  部屋の中央付近にキッチンが1台ある。そのキッチンの左には電子レンジらしきものが1台。周りを見渡しても誰もいない。物音1つない空間が、さらに不気味さを増している。  キッチン台に一歩ずつ恐る恐る登っていく。すると、キッチン台の真上からスポットライトが、さらに小さな5つの青信号のようなライトが点灯した。 (なんだ?……。この青いライトは?)  そしてそのライトの光に照らされて見えたのが、キッチン台に1台のマイクスタンド付マイク。そしてそこには、1枚の手紙が貼り付けてある。その手紙にはこう記されている。 "料理を語れ 〜リーブ or ダーイ〜"
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