第3話(奴隷区の少女たち)

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数日後…奴隷区第(12)地区では…1人の少女が泣き叫んでいた。少女の名は(クリステラ)元々は第(7)平民区に住む女のコだったが…彼女の祖父が総統の命に逆らいサキュバス嬢に手を出した事が原因で彼女の両親と弟は目の前で殺された。その後クリステラは追ってくる軍から必死に逃げ続け…やっとの思いで誰も使っていないボロい建物を見付けると…暗闇で1人泣いていたのである。 クリステラ「ひっうっ…う」 クリステラ「パパ…ママ…どうして?わた…しどうしたら良いかわかん…ないよ」 ??「何泣いてんだよ?」 クリステラ「だって…パパと…ママが…」 ??「はぁ…泣きてぇのはこっちだよ」少年はそうぼやくと立ち上がって少女に話し掛ける。 ??「今から兄ちゃんが良いとこ連れてってやるよ」 クリステラ「良いと…こ?」 ??「そ!!(笑)良いとこだ」少年はニッコリ笑ってそう言うとクリステラの手を掴んで走り始める。 時を同じくして奴隷区第(7)特区では…来るべき決戦に備えて少女たちが作戦会議を開いていた。この第(7)特区には何らかの事由で親を総統に殺された者たちが暮らしており…彼らの総統に対する憎しみは鬼気迫るものがあった。 ?「収穫はあったか?」 ???「ぜんっぜん」 ??「こちらも同じく」 ?「はぁ…そっかぁ(汗)」 ミハエル「君たち元気そうだね?」 ?「あぁ!!ミハエルさぁん。お久しぶりです」 ミハエル「久しぶりフェリア」そう言うとミハエルは先程買ってきたりんごを3人に配り始める。 ???「あざっす」 ミハエル「どういたしまして(笑)ケビン」 ??「ねぇ?ミハエルさん?ハートネットさんは来ないんですか?」 ミハエル「ハートネットは別件があってね?」 フェリア「ジェシカ無理言っちゃ駄目だよ」 ケビン「それよりミハエルさん…ごめんなさい!!」 ミハエル「ん?どうしたんだい?」 ケビン「借りてた…トックン人形壊しちゃいました」 ミハエル「あぁ(笑)良いよ良いよあれは一回使うと壊れるものだから」 ケビン「そうなんですか?」 ミハエル「どう?効果的面だったろ?」 ケビン「そりゃあもぉう…あのブタ領主のくそったれにトックン人形で呪いをかけたら…財産全部なくしてカースト街の街の外れに引っ越させる事に成功しましたよ」 ミハエル「あっはは(笑)そりゃ気分爽快だったろうね?」
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