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「ねぇ、芯? ごめんね」
愛らしくシーツに包まり、背中しか見せない僕の恋人。
「······やだ」
「やだって····、嫌いになった? 僕ともうシたくない?」
こんな意地悪な問いも、答えがわかっているから聞ける。
「シたくない··わけじゃないけど、あんなに奥まで入ってこられたら····ちょっと怖い」
だよね、少し怯えた顔をしていたものね。知っているよ。快楽に溺れ、どこまでも堕ちていってしまう自分が怖かったんだよね。
トロントロンにふやけ、緩んで涎が溢れるだらしない口元も、涙を浮かべてハートが見えそうな瞳も、全てが僕の与える快楽に堕ちてしまった証。
口では『やめろ』だの『抜け』だの反抗的なのに、首筋まで赤くしているから、つい噛み千切りたくなってしまった。本当にやめたら、泣いて縋ってくるくせに。
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