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「ごめんね。今度はもう少しゆっくりするから。肩、大丈夫? 少し血が出てる····」 「怖いつってんのに強引に奥まで挿れられて、そのうえ流血するくらい噛まれて大丈夫だと思う? めちゃくちゃ痛いっつぅの」 「ごめんなさい」 「····で、なにニコニコしてんの? 全然反省してないだろ」 「だって君の奥、気持ちイイんだもん。それに、僕がつけた痕が綺麗で····」 「キモ。うわ····また大きくなってんじゃん」 「······ダメ?」 「ダメじゃない····けど奥はダメ」  奥までは()れないなんて約束、どれだけ頑張ってもすぐに破ってしまいそうだ。心の中で先に『ごめんね』と呟いた。君に聞こえはしないけど、きっと僕の目を見て気づいたんだね。  ギュッと固く目を瞑った君に、キスでフェイントをかける。油断して、少し力が抜けたところを狙う為に。  挿入(はい)った瞬間、君の見開かれた瞳に僕が映る。  あぁ、僕ってこんなにいやらしい表情(かお)をしていたんだね。君といい勝負じゃないか。  涙ぐむ君にまた欲情して、ぱくぱくしている口を塞ぐ。息ができない君は、これでもかと締めつけてくる。
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