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私は女子高校生。好きな人ができた。でも彼は女子なら誰もが惹かれるような魅力的な人だった。
容姿も性格も素晴らしくて、文武両道だった。こんな完璧の人、他にいないと思った。
私は彼を言葉巧みに、黒い鞄を持って街の外れの廃墟に連れ出した。彼が不思議そうな顔をする。
「こんな所に呼び出して何をするつもり?」
「あなたのことが好きだから独占しようと思って」
「どういうこと?」
私は鞄から包丁を取り出した。彼は足が竦んで怖がっていたけど躊躇せずに彼を刺した。お腹を刺して屈んだ所で、背中を刺した。
それから首、太腿、顔を切り裂いた。血が蛇口から流れる水道のように溢れた。彼の体をのこぎりで切断して廃墟の地面の下に埋めた。
私の服は血と土で汚れてしまったけど問題なかった。鞄の中には着替えの服とタオルを用意してあったから。
これで彼を独り占めできた。私は満足して悪魔のように微笑むと欠伸をした。ああ、疲れた。服は着替えたけど、やっぱり家に帰ってお風呂に入ろうかな。
翌日、学校が終わって、彼を埋めた廃墟の元へと行った。私はそこで声が出ないほど驚いた。
無傷の彼が立っていたからだ。切断したはずの首も手足も元通りになっていた。私はまた彼に会えるとは思わなかった。また会えたねと爽やかな声で言われた。
「君に復讐するために蘇ったよ」
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