あなたに知ってほしくて

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やっと辿り着いた僕の家。  でも僕の家はよく考えたらカメラマン達が囲んでいる。その中に、よろよろと僕とミルは歩き進んで行った。  親が僕らを見つけ驚いた。親の嬉しそうな顔に一瞬した僕の期待はすぐに裏切られたのだった。 「アイドルをやり直しなさい」  都合のいい御託を並べ立てている親を見ていると、親はアイドルとしてやり直したい一心なのだと分かった。 「エリィ……」  心細げに君がくっついてくる。 「心配ないよ……たとえ世界中の誰もが反対しても、僕は君と暮らしたいんだ!」  僕は親の止めるのも聞かずに、くるっと踵を返すと、ミルと二人で逃げて行った。幸いカメラマン達の生け垣ができていて、親は僕らに近づけなかった。
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