24人が本棚に入れています
本棚に追加
一方その頃…みみチームの本部近くでは…男が訝しげな表情をして顔を曇らせていた。
ブゥーーーンという虫の羽ばたき音に顔をしかめる男は「何だ?この虫は?」と呟くと苛立ちを募らせ始める。数秒後…男は我慢の限界に到達したのか…「ええいうっとおしい」と声を荒げる。そして…バシっという音が響いたかと思うと…悔しそうな顔をし始める。
??「くそ逃げられた!?何処に行った」男がそう声を漏らした直後に不意に後ろから…何者かが男に声をかける。
ミアビ「何やってんだよっ!!?ユアンっ!?」
ユアン「いや…隊長それが虫がうっとおしくて」
ミアビ「虫なんかいねぇじゃねーか?」
ユアン「いや…さっき迄は確かにいたんです」
ミアビ「まぁーたぁ?どーせゆんちゃんの可愛さに見惚れて仕事サボってたんだろ?」
ユアン「そんな事してませんって(汗)」
みゆみ「どうしたの?ミアビくんっ!!?」
ミアビ「いやそれがゆんちゃんこいつゆんちゃんの可愛さに見惚れて仕事サボってやがったんだよ」
みゆみ「あははっ(笑)もう駄目だよユアン」
ユアン「だからそんな事してませんって(汗)」そう弁明するユアンの耳から一匹の虫が体内に侵入し彼の脳を支配していく。
ユアン「………」
ミアビ「ん?どうした?ユアン?急に黙りこくって」
ユアン「いえ(汗)何でもありません」ユアンの身体を乗っ取った擬態虫はヴァンビの言葉にそう返すと…不審がられない様に平静を装い始める。
柊和歌は無事にターゲットの中に虫が侵入し自身の支配下になった事を本能で察知すると目を開きフゥーーっと息を吐く。
そして「第1段階クリア」と言って目を細めるっ!?
最初のコメントを投稿しよう!