5.『百合に引き込む為には、顔と財力』②

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5.『百合に引き込む為には、顔と財力』②

 私はそんなことを言って、雫ちゃんの手を取って、私がおすすめする雑貨やに向かうことにするのであった  それから、私たちは雑貨屋につき、店内を見て回る。少し変わったシュシュや時計、謎の生物のキーホルダーや実用的な物まで色々と揃えられている。  雫ちゃんは見て回る時も少しソワソワしていたが、何かに目を止めてそちら側に集中していると、前にみせた柔らかな笑顔を浮かべて、色んなものを見ていたから、大丈夫だろうと思えた。  気になった物があったのか雫ちゃんはそこで止まってショーケースに入ったそれを、真剣に眺めていたので、私は近づいて雫ちゃんが持っているものを眺める。 「雫ちゃん、それが気になるのですか?」 「司さん……はい、これお母さんか好きなもので、少し気になって考えていました。」  雫ちゃんが持っているものは、珍しい物でマルチレコードのレコード盤で有名な『ビーホイズン』の円盤で、かなり高い値段だった。 私は悩んでいる雫ちゃんに声をかける 「雫ちゃんは、それが欲しい?」 「はい…私もよく聴くので、欲しいんですけど値段が、私では買えませんので諦めようかどうか迷ってました。でも私の今のお小遣いでは無理なので、また来た時に置いてあれば買おうと思います。」  そんなことを言って少し悲しそうな顔をして離れようとしたので私は―― 「すみません!定員さんすみませんがこちらに来て貰えますか?」 ――と私は言って店の定員を呼ぶ、それを横で見ていた雫ちゃんは、少し小首を傾げて何だろう?と疑問符を浮かべていた。 それを見て私は少し強引ではあるが、雫ちゃんの驚く姿が見たくて、私の黒い部分が出てイタズラまがいの事をする。 「すみません、このショーケースにあるレコード盤が欲しいのだけど、取ってもらえるかしら?」  そういって雫ちゃんの目の前でそう呟くと、驚きの表情と少し申し訳なさそうな瞳をして驚きを隠そうとする。それを見て私は、いい表情が見れて満足出来た。 それから定員も凄い喜びようで、救われたような瞳で見てきて、それに私のことを知っているかのような落ち着いた態度で、接客してけれた。 「お客様、ありがとうごさいます!!こちら本当は来週からオークションに出そうかと思っていたもので、引き取って貰える方がいて、助かりましたよ。 それに、もし間違えではないならお客様はあのSea CometのモデルをしているSizu cisさんだったりしませんか?」  そんなことを小声で言われたので、私は否定もせずに答える 「ええ、あなたが言っているSizu cisで間違えないわよ。でも今はこの子とデート中なのだから、あまり目立ちたくないから騒ぎにはしないでくれると助かるわ」  私はそう言って、定員さんに唇に人差し指でシーの構えを取る  定員さんは、私の横にいる雫ちゃんを見て納得したような表情でにこりと笑顔になって答える。 「わかりました!そのように致しますね!それからこちらはどうしましょうか?お包して業者に届けてもらうことも出来ますがいかが致しましょう?」 「なら、プレゼント様の包みにしてもらえるかしら、あとお届けの業者もお願いするわ。私の大切な人の為に、初めて買うプレゼントだから気をつけてくれると嬉しいわ」 「つ、司さん!?」  そういって、少し叫んで隣にいる雫ちゃんを見ると、顔や耳まで真っ赤かにして顔を隠して、悶絶するように体を少しクネクネさせている雫ちゃんがいて、私は何だか行けないことをしてしまったと思えて来たので、雫ちゃんに謝りながら宥めるのであった
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