魔法の国は消えたりしない

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 敵の攻撃魔法は極めて強力だった。味方の防御魔法が辛うじて被害を防いでいるものの、五倍以上の大兵力を擁していながら敵陣に迫れない。いや、それどころか押されている。このままでは上層部から無能の烙印を押されてしまう、と指揮官の将軍は苛立った。幕僚が進言する。 「奴隷部隊を前進させましょう」  将軍は前線を睨みながら言った。 「男どもを? 敵の攻撃魔法に殺されるだけだぞ」 「犠牲者は多数出るでしょう。しかしながら、敵のマジックポイントを大量に消費させる効果が期待できます」  魔法を使うとマジックポイントが消費される。幾つかの例外はあるけれど、基本的にはマジックポイントがゼロになると魔法が使えなくなるのだ。囮の奴隷部隊への攻撃でマジックポイントを無駄遣いさせれば、主力である女性軍の総攻撃を弾き返す余力は失われる、との考えだった。  別の幕僚も男性から成る奴隷部隊の突撃作戦を支持した。 「私も特攻案に賛成です。敵は我らの奴隷部隊へ集中攻撃を仕掛けるでしょうから、それ以外の攻撃は弱まります。防御魔法の連続で疲弊した主力を休ませ、全軍総攻撃に備えましょう」  将軍は化粧崩れしないよう気を遣いながら顔の汗を拭いた。最前線では敵が放つ重力系魔法が味方の万能型結界に衝突して轟音を響かせている。砕けて飛び散った重力子が塹壕に落ちて爆発し、その中で隠れている男奴隷たちの肉片を空中に四散させていた。そんな状態が戦闘開始から数時間ずっと続いている。  その光景を見て、将軍は思った。味方の万能型結界を敵の重力系魔法が突き破ったとしたら、次の瞬間には最前線の塹壕内に配置した奴隷部隊は消滅してしまうだろう。万能型結界は次第に薄くなりつつある。破られるのも時間の問題だ。つまり現状だと男奴隷たちは突撃してもしなくても、このまま死ぬ確率が高い。彼女は居並ぶ幕僚たちに尋ねた。 「予備の魔法アイテムを使って敵の魔法をしのぎ、その隙に奴隷部隊を突貫させたい。予備の魔法アイテムは、どれくらいある?」  幕僚たちは将軍の不安が分かった。魔法アイテムは消耗品である。そして貴重品でもある。各部隊に支給された魔法アイテムは厳密に管理される。それを浪費する将軍は上層部から無能扱いされるのだ。勿論、もったいないからと言って使わずにいるのは愚かだが、市民階級である主力の女性部隊のために用いるのと、奴隷階級である男性の囮部隊に浪費するのとでは総司令部の受け取り方が異なる。男相手に大事な魔法アイテムを使うな、と口頭で嫌味を言われる――場合によっては文書で公式に叱責される――のが嫌なので、将軍は魔法アイテムの予備にこだわっているのだ。  補給担当の士官が予備は十分にあることを報告した。それを受けて将軍は決断した。 「奴隷部隊に防護札を配布しろ。行き渡ったら突撃開始だ。急げ」  塹壕内にこもる奴隷部隊の全員に防護札が配られた。敵の魔法攻撃を無効化する優れた防御系アイテムで、とても高価な品だ。奴隷の男たちは、それをありがたく受け取り、革鎧の胸に貼り付けた。防護札は貴重品なので、見たことがない者も多くいた。初めて見た者の中には恐れ多いと涙を流す男もいて、仲間たちから笑われていた。やがて笑い声は止んだ。後方にいる女たちが男たちへ塹壕から出て敵陣に突撃するよう命じたためだ。  女たちの命令はテレパシーで伝達される。市民階級である女たちは全員が魔法のテレパシーが使える。奴隷の男は魔法を使えない。テレパシーを受信することができるだけだ。ちなみに、テレパシーの受信を拒否することはできない。それでいて、男たち奴隷階級の全員はテレパシー受信料金という税を徴収されている。文句があっても男たちは抵抗できない。彼らに人権はないので、不満を述べたら女たちの魔法で瞬殺される。今も、突撃を拒んだら殺されるだろう。首などに嵌められた輪が絞まり、苦しみながら息絶えるのだ。  そんなわけで男たち奴隷部隊の全員は防護札だけを頼りに敵陣へと駆け出した。防護札の中には不良品もあり、そういう物を配られた不幸な奴隷兵士は強烈な重力に押し潰されたが、それ以外の連中は敵陣へ突入した。そこで彼らを待ち受けていたのは第十八次元冥界の住人で無毛の猿に似た四腕の二足歩行生物の軍団だった。敵の女性軍は物理攻撃力に勝る男性の奴隷部隊との白兵戦を避け異世界から強力な助っ人を召喚したのだった。ブラーグラールク・エレノインと呼ばれる異形の兵隊たちは長剣と盾と網と見る者すべてを石化するゴルゴンの首を四つの腕に持っていた。かくも充実した装備の敵と正面から激突した奴隷部隊の死傷者数は甚大で――そのうちの数パーセントは逃げようとして自分の味方の督戦隊の魔法で殺されたのだが――ほぼ壊滅と言ってもいいくらい徹底的にやられたのだけれども、奇跡的にブラーグラールク・エレノインの排除に成功した。後方の主力女性部隊が前進し、敵陣に突入して占領する。敵は退却した。女将軍と女性幕僚団は、このまま敗走した敵を追撃したかったが、夜が近づいていた。不用意な追撃戦は同士討ちの危険がある。さらにマジックポイントが低下しているのも問題だった。日中の防御魔法でマジックポイントを大量に消費していたためである。休息してマジックポイントの回復に努めなければならないと判断し、彼女たちは野営を選んだ。  生き残った奴隷部隊の男たちは占領した陣地を守るため最前線に再配置された。敵が陣地の奪回を期して反撃してこないとも限らない。それを警戒しての警備態勢である。疲れ切っていた奴隷兵の生き残りは刀槍を胸に抱えて眠り込んだ。幸いにも、その晩に夜襲はなかった。だが、何事もなく朝を迎えた、というわけにはいかなかった。脱走した奴隷兵が何名か出たのである。  奴隷の脱走は極めて珍しい。脱走が発覚したら人生の幕が下りるからだ。  奴隷の反抗などを予防するため、彼らの首などに輪が嵌められていることは既に述べた。逃亡したことが判明してしまうと、その奴隷の首や額に嵌められた金属の輪が絞められる。そのために死ぬほどの苦しみを味わう羽目になるので、逃走する奴隷など、まずいないのだ。それでも逃げ出すとは、どういうことか? と女将軍や女性幕僚団は訝しく思った。  逃走した奴隷たちの名を記した名簿の中に、とある女の名を見つけて、彼女たちは納得した。  魔法を使える女がいるのなら、魔法で作動する輪を無効化することが可能だからだ。  しかし、すべての疑問が消えたわけではない。  魔法を使える女は市民階級で、魔法を使えない男は奴隷身分という厳しい階級制度が存在している。従って奴隷部隊は男しかいないはずなのに、どうして女が奴隷となり、奴隷部隊に配属されているのか?  人事担当の士官が説明した。 「その女は、流言飛語で人心を惑わした罪で市民権を剥奪され、奴隷に落とされたのです」  女将軍と女性幕僚団は、その話に聞き覚えがあった。 「怪しい予言をした罪で牢屋に入れられた女でしたね」 「まだ若いのに肝の座った女で、牢獄へ入っても主張を曲げなかったはずだ」 「どんな予言だったかなあ」 「我々はいずれ魔法が使えなくなる、といったものでした」 「そうだ、思い出した。この世から魔法が消えて無くなると申していた」 「そして、魔法が使えなくなった女の天下は終わる、とも」 「男が女に代わって権力を握る新時代が到来する……という予言でした」  彼女たちにとっては、到底許しがたい予言であった。とても信じられない発言で社会不安を引き起こそうとした女が市民権を剥奪され奴隷身分に落とされたのは、当然のことだったと言えよう。 「逃げた奴隷どもはいかが致しましょうか?」  副官が将軍に尋ねた。朝の化粧で忙しい彼女はおざなりな返事をした。 「捨てておけ」  幕僚たちは反対意見を述べなかった。逃亡した奴隷は数名である。それぐらいの数であれば大勢に影響はない。彼女たちの意識は戦局に集中していた。荒地の彼方へ退却した敵は、どう動くか? それこそが問題なのであって、逃げた男奴隷数名プラス女奴隷一名のことなど、どうでも良かった。司令官の将軍の身支度が終わり次第、作戦会議が開始される予定である。それに向けて、彼女たちは使い魔や偵察兵が収集した情報の分析を始めた。  それと同時刻に別の場所で違った顔ぶれによる話し合いが行われていた。こちらの会合に出席しているのは逃亡に成功した男奴隷数名と女奴隷一名である。議論を主導しているのは女奴隷だった。彼女は言った。 「私の命令は絶対です。拒否したら命は無いものと思いなさい」  その言葉を聞いて、男奴隷たちは落胆した。その中の一人エドウェルチが呟く。 「草一本生えていない荒野の戦場で寝て目が覚めたら雲の上だ。命令を拒否したら、雲から地面に落とされるんかねえ」  彼らがいる白い雲は、それほど広くない。高所恐怖症気味のエドウェルチは雲の真ん中に腰を下ろし動こうとしなかった。  別の男奴隷で、まだ少年と言っていい年齢のリラザックは、雲の端から下ろした裸足の脚をブラブラさせながら言った。 「何言ってんだい。あそこにいたって、どの道おいらたちは死んでいたさ」 「そうとは限らない」  戦奴隷になる前は街で子供相手の塾を開いていたオブラーディは教え好きな性格を丸出しにした。 「リラザック、よく考えるのだ。敵が反撃してくる可能性は半減したと言っていいだろう。そう簡単に攻めて来られない事情があるのさ。確かに、昨日の戦闘で多くの奴隷兵士が死んだ。しかし敵の損害も大きかったんだ。向こうさんは想定外だったろうよ。せっかく異世界から召喚したブラーグラールク・エレノインの大部隊が全滅するとはな。マジックポイントを大量に使って召喚した強力な兵団が戦いに負けて消えた。これは本当に耐えがたいショックだよ。もっと長持ちさせたかったろうが、その分のマジックポイントは大損だ。まあ、我々の命と比べて遥かに高くついたのは確かだよ。だから攻勢をかけたくてもかけられないんだ」  昨日の戦闘で親友を失ったマールボデイは人間の命を軽く考えるオブラーディに反感を抱いた。短気な彼は元塾の先生に殴りかかろうとしたが、ここは雲の上であることを思い出して滾る気持ちを抑えた。だが堪忍できない部分は、やはりある。 「俺は戦い足りない。俺の友だちを殺した奴らに復讐したいんだ。なあ女奴隷様よ、俺を下界に下ろしてくれないか?」  女奴隷は首を横に振った。 「あなたたちを自由にするわけにはいきません。私の指揮下に入って行動してもらいます。あなたたちを戦場から連れて来たのは、そのためです」 「あんただって俺と同じ奴隷だ。命令する筋合いじゃないし、こっちも受ける義理はない」  彼女はニコリと笑った。その笑みの意味を理解して溜息を吐いた男奴隷がいた。異世界から転移してきた中年男性で、元の世界では宇宙飛行士だったと言っている。肩を落として彼は顎の無精ひげを撫でた。 「この世界の女は市民で、男は奴隷。上下関係がはっきりしている。我々は命令を受託するしかないってことか」  元宇宙飛行士の生まれた世界も厳しい階級制度がある惑星だったから、絶対服従が強いられる境遇に慣れていた。しかし、そうでない者もいる。前世では市民革命を起こして絶対王政を打倒した活動家だったエンセン三世にとっては、現状は満足から程遠かった。憎しみのこもった眼で女奴隷を睨む。 「自由か死か。それだけだ。私を今すぐ自由にせよ」 「そんなに死にたいの?」 「奴隷として生きるのはごめんだ」 「それじゃ、今すぐ雲から落としてあげる」 「ちょ、ちょっと待ってーなエンセン、ご主人様、しばしお待ちを」  割って入ったのは謎の遊び人から奴隷に転業したカイゴセンという青年だった。彼は元活動家の肩を抱いて耳元に囁いた。 「まあさ、色々な不満はあると思うけど、世の中を変えていこうって人間は短気を起こしちゃいけんって。ここは相手の出方を見まひょ」  親しみを感じさせる笑顔を見せてカイゴセンが尋ねる。 「ご主人様、我々が困惑しておりますのはですね、ご主人様の元で奴隷を続けることに関してではございませんで。奴隷である我々が、新たなるご主人様のために何が出来るのか? それが分からないから困り果てているのです。もしよろしかったら、ご主人様の目的を教えていただければと存じ上げます」  女奴隷は説明を始めた。 「私たちが生きる魔法の世界は崩壊に向かっています。その理由は、私たちが用いている魔法システムが体内に湧き上がるマジックポイントに立脚したものだからです。我々が一日に産生可能なマジックポイントには限りがあります。産生量は、ここ数百年変わっていません。私たちの進化が高止まりなのです。その一方で、魔法は進化を続けています。発展した魔法システムは大量のマジックポイントを必要としますが、マジックポイントの量が変わらないため、無理してマジックポイントを産生する魔法を自分で自分にかけているのが現状です。これは危険なことだと私は考えています。自然に産生される以上のマジックポイントを無理やり作り出すことは、私たちの魔力を弱めてしまうと思うのです。それは恐らく、マジックポイントの枯渇という形で現れるでしょう。そう考えていたとき、私の予言能力が未来を予知したのです。私たち魔法を使えなくなってしまっている、悲惨な未来を」  女たちの魔法国家に攻められて滅亡した国家の生き残りオスミーガー伯爵(今は奴隷)が興味深そうに目を輝かせた。 「女奴隷さん。あんたは、そんな予言を言いふらした罪で奴隷にされたと聞いている。それなのに、まだ何か言う気かね?」  オスミーガー伯爵の背後で雲から蜘蛛の糸を作っていたクモ男が、糸を引っ張り強度を確認しつつ言った。 「突っ込むのは最後まで待とうや。で、元予言者さんよ。あんた、何をする気?」  元予言者の女奴隷は質問に答えた。 「今までのマジックポイントによる魔法システム一辺倒を変革します。マナと呼ばれる自然エネルギーを活用し、その力で魔法を使うようにします」  引っ張っていた糸が切れ、クモ男は舌打ちをした。 「チッ、そりゃ結構なこった。で、それと俺たちに何の関係があるの?」  両手を大きく広げ、女は答えた。 「この世界のどこかに、マナが眠る土地があるはずです。それを見つけ出します」  空高くから垂れ下がるブランコに乗っていた遊んでいた太った男がグスリと微笑んだ。元アトランティスの非武装神官が前身の職業だった奴隷である。 「アトランティスの神殿に勤めていたとき、マナを散々探したよ。でも無かった。夢物語だよ」  ムー大陸の神殿で宮司を勤めていた太った男が真顔で言った。 「アトランティスはんさんとこは知りまへんけど、あたしらの国ではマナを実用化していたと聞きます。昔の話ですけどな」  レムリア大陸の共産党員だった太った男が頭を軽く振り、左右の耳から出てきたサイコロ二つを手に収めた。 「あるのかないのか、サイコロに聞いてみるかい?」  遠慮しときます、とムー人は言った。レムリア人は口の端だけ歪めた。笑っているようだが、違うかも……と考えながら、有翼のミンゴ族の男が言った。 「秘密ですけど、僕らは元々はマナの力で飛行していたそうです。自分の力で飛ぶよりずっと楽だったという一万年以上前の記録が残っています」  我が意を得たりとばかりに女は拳を握り締めた。 「そうなのよ、絶対に、そうなのよ! マナは幻じゃなく実在するの。そしてマナさえあれば、未来は変えられるのよ!」  胡坐をかいて座っていた隻腕隻脚の男が言った。 「その意気込みはいいと思う。けど、当てはあるのか? 世界は広いぞ。有翼人のミンゴ族は空を飛べるからいいけど、足しかない俺たちが探し回ったところで、手に余るわいね」  その隣に寝転んでいた隻眼の美青年が雲のじゅうたんを触りながら言った。 「それとは別に少し気になっていることがある。僕らは昨夜、数人で野営していた。ご主人様となったそこの女奴隷を含めて、その数は五人程度だった。それなのに今、ここにはそれ以上の人間がいるんだ。どういうことだろう?」  女奴隷は考え込んだ。それから額を人差し指の先で突きながら答えた。 「分からないわ。本体の連中に気付かれないよう、他の奴隷たちの首輪や足環にかかっていた魔法をこっそり解除し、全員をここまで転送したのは覚えている。確かに、こんなにいなかった。元からいた奴隷以外に、混ざっている人間がいるようね」  隻眼の美青年は困り顔で言った。 「ここにいる奴は全員見覚えがある。でも、それだと計算が合わない」  元からいなかった人間である私が言った。 「そう! そうなんですよ! 私は奴隷じゃありません。エブリスタに投稿を予定している者です。第12回新星ファンタジーコンテスト「女性主人公」に投稿する話を考えていて、気が付いたらここにいたんです!」  そして私はメモを見せた。 「第12回目のテーマは「女性主人公」なんですわ。それで、こういうのが例として挙がっていたんですよ」 ・公爵令嬢が現代の女子高生に転生!隠しきれぬ気品に、男女問わずファンが増え始めて!? ・死に際の魔王の呪いで女性になってしまった勇者。元に戻る方法を探すため、新たな旅に出る! ・神の贄にされた少女。だが神に気に入られた彼女はその力を利用し、人間への復讐を企てる――。 「「女性主人公」が登場すれば、どのような世界/時代設定のファンタジー小説でも応募可能なんだそうです。それで、この三つを使って一本書こうかな~なんて考えておりまして。ですが」  私は美しい女奴隷にして予言者をうっとりと眺めた。 「こちらの女性を主人公にした作品の方が面白そうだと思い直しました。こっちで行きます。さあ、皆でマナを見つける旅に出かけましょう!」  そのとき、皆が乗っている雲の中から黒い影が姿を現した。 「そうはいかん。マナを見つけられたら困るんでな。お前たちには、ここで死んでもらう」  次の瞬間、私の前からすべての光が消えた。気が付くと私は、壊れたパソコンの前で途方に暮れていた。書きかけの原稿は消えてしまっている。別のパソコンに残ったデータが、ここまでなのだ。  執筆時にメインで使っているパソコンを修理に出さねばならない。しかしデータが復旧できるか、それが分からないから困っている。とりあえず五千字は超えたと思うので、ここまでを投稿したい。ダメかな?
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