プロローグ

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あらゆる模試を受け、トップの成績をとり、ご褒美でキスとかデートとか、それ以上とか迫ってた。 「……エロガキが」 そんな私を見捨てず、大学受験まで、家庭教師を続けてくれた。 「先生、先生と同じ帝東大学医学部合格したら、家庭教師してる時だけじゃなくて、リアルな彼氏になって!!」 大学受験が終われば、先生との関係は終わる。 「…‥首席合格したらな」 「絶対だよ!!約束破ったら針千本飲すからね!!」 合格は掴めたがさすがに首席合格はできなかった。 世界が終わったと思った。 それでも、先生と同じキャンバス生活を送りたいと入学する。 そして、……先生に本命の彼女がいた事実を知る。 大学入学後、直ぐに、私は大学を辞めた。 お世話になった先生に、何も言わずに。 理由は、失恋だけではない。 父が不倫相手に子供を産ませ、その相手と一緒になり子供を育てたいと母に土下座した事で、母のメンタルが崩壊したから。 父と離婚し憔悴してる母が心配で、母の故郷、京都に私も移住した。 私の長い長い初恋の終わり。 先生以上に好きになれる人は、一生現れないと思う。
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