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 次の日は一時間早く家を出ることにした。四時半に起きて化粧をする。睡眠薬がまだ効いているのか眠い。シャツワンピースに着替えて六時半に家を出た。  道は舗装だがボロボロだ。窪みができていたり裂け目から雑草が生えていたりする。この道を通らなくても回り道をして線路沿いの道から行く方法もあるのだがこの時間なら大丈夫だろう。  誰ともすれ違わないで大通りに出た。江里菜は安堵して駅舎に入った。電車はすぐに来た。もう安全だ。  会社に着いて野口に頼まれていた仕事をする。午前中には完成した。メールを送る。ネットワーク状に保存しているのでメールだけで大丈夫だ。お礼の返信が来た後、野口が江里菜の席に来た。 「ありがとう。お礼にランチを奢ろうか?」  そうちょくちょく奢ってもらうわけにもいかない。 「今日はコンビニで値引きされてるサンドイッチを買ってきたんです。賞味期限がないからそれを食べようと思いますけど」 「そう。残念」 「また今度誘ってください」  江里菜はそう言うとエコバッグからサンドイッチとサラダを出した。  帰りに交番に寄って相談をした。色々と訊かれてだいぶ時間が掛かった。警察は江里菜の近所のパトロールを強化すると言ってくれた。
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