第14話

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第14話

水野エネルギー(株)会長 「タエちゃん、また派手にヤラカシたらしいじゃないか。愉快愉快。ハハハ。」 黒川社長 「タカぼう、まだ序の口だよ。『力には屈しない!』というのが信条だからね。脅されて引き下がってちゃあ……ビジネスは進みやしないよ。」 水野 「そんなに暴れるのが好きなら、そういうビジネスを立ち上げても良いんじゃない?」 黒川 「いや、別に暴れたくて、ヤってる訳じゃ無いんだよ。この世のルールってモノを教えたいだけだからさ。酷い事をすれば、その報いは必ず受けるっていう事さ。」 田代 「社長、一人で行くのは今回までにしてください。次は必ず連れていってくださいね。」 黒川 「ああ、分かったよ。勢いで飛び出しちまったからな。次は誘うよ。」 田代 「お願いしますね、グレートブリテンの社の者も心配していますから。」 黒川 「んん……そうかあ、家庭とか会社とかを持っちまうと、そういう責任があるからな。だから、私は家庭を捨てて思い通りにヤって来たのかも知れないな。感慨深いわ、それは……。」 水野会長 「田代君、引き留めるだけが正義や愛じゃないかも知れんぞ。黒川社長の意図や計画、意気込みを止める方向は善では無いかも知れん。私は40年来の付き合いだが、彼女を止める事は一度も出来なかったからな。力でも敵わない訳だが、彼女には彼女の哲学があるのさ。」
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