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第22話
葉山のレジャーランド建設現場にハイヒールを履いたスーツ姿の女性が入って来た。ヘルメットを被っているから関係者のようだ。
「黒川社長さ~ん、どこですか~☆」
「どうしたんだ~?」
「この稟議書に目を通して決済を下さい~☆」
「ああ、分かった~、すぐ行くわ~☆」
田代
「黒川社長、見かけない社員ですね?新人さんですか?」
黒川
「ああ、レジャーランド用地を最後に立ち退いてくれた桜井純子ちゃんだよ、簿記とかパソコンが出来るから、秘書にした……。」
田代
「桜井さんは社長と一緒に住んでるんですよね……?」
黒川
「そうなのよ、純子ちゃんが家の事とか良くしてくれるのよ、助かってるわ。たまに一緒の布団で寝るのよ。ハハハ……。」
桜井秘書
「社長さん!それは言わない約束……♡」
桜井は顔を真っ赤にしている。
黒川
「ああ~☆そうだったね、つい口を滑らしてしまったわ、女の子同士だから手を繋いで寝たりする訳よ、ハハハ。」
田代
「………んん、怪しいですねえ。(笑)」
水野エネルギー㈱会長
「う~ん、実に怪しい……。」
田代
「水野会長、いつの間に来られてたんですか!??」
水野
「いやね、3キロ先に居た訳よ。そしたら、『黒川社長さ~ん♡』って声がするじゃないか、これはヤバいと思ったんだ。なんでも、一緒に寝たりするとか……!うらやましい!私も混ぜてくれないかな?」
黒川
「男の子は乱暴だからな、ロープでグルグル巻きにして一緒に寝るか?なんか大人数になりそうな予感がするわ……。」
田代
「社長~♡僕も混ぜてもらっても……♡?」
黒川
「おいおい!どうして、そんなに一緒に寝たがるんだか?男の子には目隠しで頭巾も被せないとな!
まあ、家は広いから別の部屋でも良いんだがな、男の子と女の子はさ。(笑)」
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