第28話

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第28話

「こんにちは……黒川タエコさん居られますか?」 「んっ?誰ですか?」 「こちらは、黒川タエコさんのお宅で間違い無いでしょうか?」 「だから………誰ですか?貴方は?」 「貴方こそ、どちら様ですか?タエコさんとどういうご関係なのでしょうか?」 「ええい!名を名乗れ!そちらこそ何の用じゃ!!」 「もう……私は池谷昭吾。黒川タエコさんの以前の夫です。貴方は?」 「そうですか、私は水野孝久……タカ坊と呼んでください。 それで、タエコさんの前の夫さんが何の用事でしょうか?」 「すみません、その前に、水野孝久さんは黒川タエコさんと、どういう ご関係なんでしょうか?」 「私とタエちゃんは小学校からの同級生で、姉弟のような関係ですな。」 「それで、今日は何故 タエコさんの家に? その様子だと、もう何日も一緒に暮らしているみたいじゃありませんか?」 「んっ……? いけませんか? 昔からの幼馴染み同士昔話に花を咲かせてはイケナイとでも………? それに、元夫とはいえ、何の用事でタエちゃんの家へ?」 黒川社長 「さっきから何を玄関先で騒いでいるんだい?」 水野会長 「タエちゃん、この人が元夫だからって何の用なのか言いもせず………。僕は用心のつもりで話を聞いていたんだよ。」 元夫の池谷昭吾 「なるほど、用心棒って事だね。タエコさんも社長だから用心しないとイケナイものね。」 黒川 「それで昭吾さん、今日はどうしたの?」 池谷 「うん、あれから色々有ってさ、少し話したくてさ………。」 黒川 「そう、用心棒付きで良かったら、話を聞くよ。(笑)」
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