第30話

1/1
前へ
/39ページ
次へ

第30話

高山商会本部にて 高山博子 「おい!誰か居ねえのか!総長様のお帰りだぞ!」 鈴木会長 「へい!お勤めご苦労様です!」 金本社長 「高山総長!ご機嫌うるわしゅう御座います!」 高山博子総長 「おうおう!チンタラ稼いでんじゃねえぞ! 大きな仕事して、大金をセシメるんだよ!効率悪いねえ!」 鈴木会長 「お父様もお元気でいらっしゃいますか?近頃お見かけしませんが………。」 博子の目がギロリと鈴木を睨んだ。 高山総長 「オマエ、高山商会の跡目を狙ってるのか? ハッハッハ…………こりゃあ面白れえ!取れるもんなら、取ってみな!俺を出し抜いて、高山商会を乗っ取ってみなよ!どうなるか…………。」 鈴木 「いえ!滅相も有りません!総長を差し置いて跡目など!」 金本社長 「私達は総長に付いていきますので、何とぞ穏便にお計らいください!」 総長 「ハッハッハ…………口では何とでも言えるからねえ。私なんか言葉巧みに投資詐欺をやってるだろ、誰も信用なんかして無いからね。ハッハッハ…………。」 博子は会長室を出る際に一言言った。 「鈴木よ、横須賀の岸壁に身内の誰かの死体が打ち上げられねえようにな……。」 鈴木も金本も震え上がった。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加