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第7話
水野
「それでさあ、タエちゃんは、今日何か話したい事が有ったんじゃないの?」
黒川
「ああ、まあ大した話じゃ無いんだけど……
葉山にさあ、今度リゾート施設を作る話があるんだよ。
タカ坊が何か話を聞いて無いかな?って思ってさ。」
水野
「ああ、大きな事業には大きな利権が絡むからね。そういえば、大貫不動産が、その件かどうか分からないけど、土地を買い占めて一気に事業を進めたいとか言ってたな。大貫不動産といえば平成の革命児と言われて……随分地主を泣かしてきた経緯があるからな、何だかキナ臭い臭いもするね。」
黒川
「なるほど、そうかあ……やっぱり くせ者が居るよね。勝負を掛けないといけないか……?」
水野
「タエちゃん、もし動くなら援護射撃させてもらうよ。ここまで聞いて見捨てる事は出来ないしさ。」
黒川
「タカ坊……良い男になったねえ。その命くれるか?」
水野
「ああ、久々に腕が鳴るわ、ハッハッハ………。」
田代
「水野会長、黒川社長、勝負って………?」
水野
「田代君、君に命は掛けさせられない。君は聞かなかった事にしてくれても良いよ。戦いの後に骨を拾ってくれても良いしな。」
黒川社長も武者震いをしているようだった。
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