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『相手の好意に遠慮なく寄りかかる』
それが、甘えるということならば。
私はもう、初めて会ったあの雨の日から、ずっと彼に甘え続けているのかもしれないと思った。
・・そう、彼の存在そのものに。
「美月、そろそろ時間だ。みんな待ってる」
差し出された手に、そっと自分の手を重ねた。
「これからも、一生甘えていたい」
彼の目を見つめて、そう小さくつぶやいた。
「俺だけに・・だからね」
「もちろん」
彼は、微笑んだ私の頬にキスをした。
〜 Fin 〜
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