出会い

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「ねぇモリー! 今、リビングで信じられないものを見てきたんだ。君は僕の言うことを信じてくれるかい?」  病院までの道すがら、僕は今の出来事をモリーに話して聞かせた。緊張している彼女の気を紛らわせるための他愛もない会話のつもりだったが、モリーは意外にも僕の話に喰いついてきた。    「子どものコビトですって? 素敵! 私もぜひ会ってみたいわ!」  モリーは少女のように目を輝かせた。  僕は大袈裟にかぶりを振って、思わせぶりに声を落とす。  「どうやらコビトはヒトに見られると消えてしまうらしいんだ。もし見かけたとしても、決して目を合わせてはいけないよ」 「分かったわ、十分に気を付けなくてはね!」  僕のリアクションに合わせるようにモリーも声を潜めると、真剣な表情で頷いた。  
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