ロボコップがやって来た

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ロボコップがやって来た

 時は2200年、ロボットの進歩は目覚ましかった・・・。  当初、工場や危険地帯や災害救助に使われていたロボットは。ヒューマノイドクラスの出来映えになると、民間人のオフィスや家にまで進出してきた。  その為に深刻な就職難が起こり、失業者が世に溢れた。そこで世界政府はロボットを、全従業員の15%以上雇ってはならないとし。更には、ロボットにも人権が存在すると法律で定め人間と同じ扱いをする事を決めた。  それにより、人々の生活は安定したかに見えたが。人間労働者よりもロボットの方が給料が上という、逆転現象が起こり。 (使用料やレンタル料として支払われる。 個人所有は認められなかった)  仕事にやり甲斐を無くした、失業者の数は減らず。町は無法地帯と化していった。  政府は更に、ロボット従業員を全体の10%まで下げるよう閣議決定をした。  そんな折、遂にある場所にもロボットが、やって来た 「おい、!衣雷(いらい)お前、後1年で定年退職だったな」  刑事部屋で衣雷刑事は米利(べいり)部長刑事に言われた。 「ええ、ですが嘱託で65まで働ける筈では?」 と聞き返すと。 「それはなくなった。まあ年金出るから、家で大人しくしていてくれ。ロボットがな、事務職や巡回警備をやるんでな。要らなくなったんだよ嘱託。予備役もな」 「ええっ、聞いてないですよ。それに必要なのは、刑事でしょ捜査する。今は、鑑識課には、ロボットいますけど。刑事はいませんよね」 と言うと。米利部長刑事の顔が急に険しくなった。衣雷刑事が、 「まさか!」 と呟くと。 「そのまさかだ。遂に、捜査ロボットが導入された」 と言うと。デカ部屋の皆が、ゾワッと騒然とした雰囲気となった。
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