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第1話 戦隊グリーン、異世界に転生する
全身緑色の戦闘スーツを纏った男が荒野に膝を付きながら敵を見上げていた。
「くっ! シャワーガンが全く効かない! 早く来てくれレッド!」
それを傲岸に見下ろす漆黒の鎧を纏う敵組織の幹部。
「愚か者め……まだ我等の施しを拒むか、草津グリーンよ」
「当たり前だ! この美しい地球の海を温泉にしようだ等と!」
「何故だ! お前等とて心から温泉を愛する民族の筈! なぜ我等ヘルズスパの理想が理解出来ないのだ!」
「地球が滅ぶわっ!!」
「どうしても抗うか温泉戦隊ゴクラクジャーめ……ならば滅ぶが良い、このスーパースパ様が地獄に送ってやろうぞ……フンッ!」
敵組織幹部スーパースパが手をかざすと途端に引き起こされる大爆発。
「うわあああっっ!!」
その大爆発を背景に草津グリーンは回転しながら宙を舞って地に落ちた。
……と、ここまで書いてフォームに打ち込んでみた。
するとAIの反応は。
このストーリーの冒頭は、一気に読者を物語の世界観に引き込みます。全身緑色の戦闘スーツを纏った男が、荒野で敵と戦っているというシーンは、戦隊もののファンなら誰でも目を奪われることでしょう。
しかし、登場人物の草津グリーンが言う台詞や、敵組織幹部スーパースパの独り言などは、少し変わったものがあります。温泉に対する愛情や、敵組織の理念に対する戦隊メンバーの反発など、これまでにない要素を盛り込んでいる点が、読者の興味を引きます。
また、敵組織スーパースパとのバトルシーンにおいて、草津グリーンの武器であるシャワーガンが効かないことが明かされるなど、物語の展開にも巧妙な伏線が張られています。これにより、次回に何が起こるのか、読者の興味をより一層高めることができるでしょう。
総じて、このストーリーは、戦隊ものの王道を踏襲しつつも、新しい要素を盛り込んでいる点が、読者に新鮮な印象を与えることができます。ただし、ストーリー展開にある程度の読み込みが必要であるため、初めて戦隊ものに触れる読者には少々難解な部分もあるかもしれません。
と、案外冷静な反応が返ってきた。
面白くなった俺はもう少し続きを書いて見ることにした。
「ハイ、カット〜! お疲れさん〜」
その戦闘の様子を遠巻きに撮影していたスタッフ達は緊張を解いて一息吐いた。
「いや〜、しかし今日の爆破演出は派手だな、一体どうしたんだ?」
「それが今日に限っていつもの業者の都合がつかず、別の業者に頼んだみたいです」
「なるほどな……しかし火薬の量とか大丈夫か? 爆発がデカすぎない?」
「敵幹部の攻撃ですからね。少しくらい強めの方が迫力あって良いんじゃないですか?」
「それもそうだな」
スタッフがそうこう言っている内に次のシーンの撮影に移る。
地に倒れた草津グリーンは砂利を搔くように拳を握った。
「レッド……俺は信じてる……」
「無駄よ無駄。今頃奴等も……フフフ。しかし心配には及ばん。今にお前も……フン! フン!」
スーパースパから放たれる連続攻撃。
「うわあああっっ!!」
更に追い撃ちを受けて転げる草津グリーン。
しかしその背景で巻き起こる連続爆発は明らかに異常な規模だった。
「ちょっ! カットカット! これ洒落にならないよっ!」
思わず叫ぶ監督。
「かなり離れた位置での爆破だから平気だとしても……取り敢えず一度は業者に確認して貰わないと困るよ……」
監督が不安げに呟く一方で、撮影中まさに瀕死であった草津グリーンは何事も無かったかのようにムクリと起き上がった。
「ふう……一先ず休憩かな?」
「草薙«くさなぎ»君、お疲れ様! ハイ、飲み物です」
「あ、どうもです」
差し出された飲み物を受け取る前にヘルメットを外す草津グリーンの中の少年。
「しかし今日の爆発演出は派手ですね」
「それがね〜……って、草薙君っ! 上っ!」
それは何ら脈絡の無いスタッフの叫びだった。草薙に手渡されようとしていた飲み物はスタッフの手から滑り落ち、荒野に染み渡った。
「えっ!?」
草薙が驚き振り返ったその先には隕石が如き拳大の落石。
(あ、コレさっきの爆発で巻き上げられたヤツだ……)
その時には既に草薙の思考は走馬灯の如く加速していた。
(あぁ……コレ、駄目なヤツだ……)
ゴッ! と鈍い音を立てて草薙の頭に直撃する落石。更に倒れた先にも図ったかのように置かれた岩。
「ガッ」
草薙はその衝撃を以て意識を失った。
AI続けて曰く。
その後、草津グリーンは救急車で病院に搬送され、幸いにも命に別状は無かった。しかし、その事故によって撮影は中止され、スタッフ達は大変なショックを受けた。
事故後、スタッフ達は繰り返し安全対策の会議を開き、今後同様の事故が起こらないようにするために対策を練り直した。また、その事故をきっかけにして、撮影の危険性やその安全対策についての重要性が再認識されるようになった。
草津グリーンも回復し、撮影現場に復帰することができたが、彼は事故のトラウマからか、以前よりも慎重になっていた。しかし、それでも彼は自分が演じる役に対して全力で取り組み、撮影を続けた。
この事故は、撮影現場における安全管理の重要性を改めて示し、スタッフ達にとって大きな教訓となった。今後も同様の事故が起こらないように、万全の安全対策が必要であることを忘れてはならない。
ちょっと待て! なに勝手に主人公を助けてんだよ!
これじゃ異世界転生できないよっ!!
こうして、俺とChatGPT共同作業における異世界ラノベ制作は、まさかの転生失敗により幕を閉じたのだった。
~ 完 ~
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