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現時点でのChatGPTの限界
「素敵なヒロインと、読者の目を引くいわゆるなろー系のタイトルにしたい」
AI応えて曰く。
では、『異世界で最強の魔女と踊る』というタイトルのストーリーを考えてみます。
(ちょっと面白そう)
主人公は、異世界からやってきた普通の高校生である。ある日、主人公は魔女であるヒロインと出会う。ヒロインは、その世界で最強の魔女であり、その力を駆使して悪しき魔法使いや魔物を退治していた。
主人公は、ヒロインの力と勇気に魅了され、彼女と一緒に戦いに加わることを決意する。そして、主人公もまた、自分自身に隠された魔法の力を開花させていく。
彼らは、次々と現れる強敵たちに立ち向かいながら、共に成長していく。そして、最後には、ヒロインと主人公の友情が試されることになる。
激しい戦いの末、主人公たちはついに最強の魔法使いに立ち向かう。その戦いの中で、主人公たちは深い絆を結び、互いに力を借り合いながら、最強の魔法使いを打ち倒すことに成功する。
このストーリーでは、主人公たちの戦いや成長の過程が描かれ、素敵なヒロインも登場するため、「なろー系」の要素を取り入れています。また、タイトルに「最強の魔女」というフレーズを使い、読者の興味を引きつけるようにしています。
(なるほど……)
俺は素直に感嘆した。
正直、俺はなろー系のテンプレとやらを熟知していない。
深夜に放送されているアニメも殆ど録画してあるだけで消化できていない。そればかりか消化したアニメでもゲームしながら再生しているだけとかで、内容が頭に入っていない。
ただ、それでもテンプレを辿るだけで人気が出せる程簡単な世界でないだろうことは当然理解しているつもりだ。
ましてや今の時代、こんなに簡単に面白そうなストーリーの骨子が生成されてしまうのだから。
俺は興味本位からAIを用いた小説が他にあるのかを尋ねてみた。
すると当然のように既にあった。
誰もが考えそうなことだから仕方のないことだ。だが、一点の望みがあるとすれば、現時点での技術を用いて生成された作品は、まだ人間が書いた小説に比べて質が劣ることが多く、完全に代替できるものではないという点だ。
少なくとも俺自身が書くよりも面白くなる予感しかないが、例えばアイデアの部分であるとか、そういう創造性を求められる部分ではまだ人間の方が優位なのかも知れない。
もちろん俺にそれがあるのかは別問題だ。
ただ、調べていくうちにテキスト生成技術自体は日々進化しており、将来的には高品質な小説が生成される可能性があるとのことであったが、現時点で全てを丸投げして面白い小説を書かせようというのはやはり難しそうだということが解った。
仕方なく、俺は少し自分の頭を捻ることにした。
気付けば俺は、こいつとの会話が楽しくなっていて、当初の安楽死制度のことなんか頭の片隅へ消え去っていた。
俺の勝手なイメージでは、AIは人間が感じるユーモアとは真逆の方向にいる。
だから多分コメディやギャグを書かせても滑るだけで、誰も試みないだろう。
しかしだからこそ、そこをやってみたいと逆張りするのが俺だ。もちろんそうして人生を滑ってきたのも間違いなく俺だ。が、それはともかくとして。
狙うとすれば「やってる方は真面目なのに傍から見ると可笑しい」というシュールさ。
これが正しいかどうかはともかくとして、まずは遊ぶつもりでやってみようと考えた。
こうして俺の頭から捻り出された作品の設定は次のようなものだった。
「舞台は異世界」
これは単に目を引くためだ。
「主人公はスーパー戦隊のグリーン」
はっきり言って脇役だ。
ただし、今更ただの異世界モノと言っても差別化が図れないため一味加えようと考えた。
そう考えた時、何故か俺の脳裏には原始時代のような異世界が思い浮かんだ。
すると芋づる式に、あれ、原始人の毛皮の腰巻的な格好って獣的で色っぽさの欠片も感じないけど、リアルの女の子に着させてみたら結構色っぽくね? と浮かぶ。
あの肩から斜め掛けの毛皮の胸当て、ヘソ出しルック。最高ッ!!
(俺の嗜好です)
決まった! これをChatGPTに書かせてやる!
(自分で書かんのかーい!)
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