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ChatGPT、トチ狂う
俺は現時点で共有した情報を元に、AIにストーリーを組み上げてもらうことにした。
AI応えて曰く。
草津温泉を守るため……
(いきなりちょっと待てーい! 原始時代に草津温泉は存在しねぇ! たぶん)
原始時代に転生した主人公・ナトリは、草津グリーンとして活躍することになります。彼は魔法を使い、マンモスや恐竜といった原始生物と戦い、草津温泉を守るために奮闘します。
(うん。とにかく一旦全部聞いてみよう)
一方、敵組織・ヘルズスパは、地球全ての海を温泉に変えることを目論んでおり、そのために草津温泉を狙っています。
(どゆこと?)
ナトリは、ヘルズスパの野望を阻止するため、戦いを繰り広げます。
(うん、まあ……そうなるよね)
ナトリは、原始時代の知識を駆使して農耕、飼育、機織りなどの技術を発展させ、製紙や製鉄などの近代的な技術まで導入します。
(新石器時代の知識では、その全てが無いのですがそれは……?)
しかし、ヘルズスパは彼の技術力を利用しようと画策し、彼を罠にかけます。
(ここで敢えて新石器時代の技術力を狙ってきたか敵組織め……。まさかロープで足を取って逆さ吊りにされてしまうのかっ!?)
最終的に、ナトリはチームの力を結集して、ヘルズスパを撃破し、草津温泉を守ります。そして、現代に戻る際には、彼が生み出した技術が現代の世界にもたらされ、世界が発展していくというメッセージが込められます。
(あれ? 転生したのに現代に戻るの?)
と思うところは数あれど、壮大なストーリーが生成されたのである。
しかし残念ながら、俺はそんな感動的なストーリーを修正せねばならない。
「転生先の原始時代、即ち異世界またはグンマーには草津温泉は存在しません。ヘルズスパも基本的には転生前の現世でテレビ放送されている特撮ヒーロー番組の内容として存在するだけです。また、主人公は現世に戻りません。転生先でヒロイン達と幸せに暮らします」
AI応えて曰く。
理解しました。主人公が異世界に転生して、そこでヒロインとともに農耕、飼育、機織り、製紙、製鉄などの技術を発展させるストーリーですね。また、敵組織のヘルズスパが地球の海を温泉に変えてしまおうとする目的があるという設定もあります。
では、具体的なストーリー案をまとめます。
主人公が原始的なパワーを駆使して、ヒロインたちとともに異世界で暮らしている。彼らは農耕、飼育、機織りなどを始める。
主人公は、現代の知識を持っていないため、魔法を使いながら農耕や機織りを行う。彼らは、異世界で新しい技術を発明し、製紙や製鉄の技術を習得する。
一方、地球の海を温泉に変えようとする敵組織ヘルズスパが現れ、主人公たちは彼らと戦うことになる。彼らは、ヘルズスパが地球を滅ぼそうとする目的に気づく。
主人公たちは、魔法を駆使して、ヘルズスパと戦う。彼らは、ヘルズスパの目的を阻止し、地球を救うために奮闘する。
最終的に、主人公たちはヘルズスパを打ち破り、地球を救うことに成功する。そして、彼らはヒロインたちとともに、幸せに暮らし続ける。
(どうやらAIはどうしてもヘルズスパを敵に仕立て上げたいらしい)
そこで俺は忘れていたグンマーの宿敵トツィギの存在を思い出した。
「ところで本来の敵対組織、トツィギの要素は?」
AI応えて曰く。
「トツギ」がどのような要素を指しているのか具体的にはわかりませんが、もし「突き抜けた」という意味であれば、以下のようなアイデアがあります。
主人公が原始時代に現代技術を導入したことに……
(忘れたならもういい)
俺はAIの発言を打ち切って、改めて続けた。
「ネット上でネタにされるグンマーと抗争している集団として、よくトツィギ(栃木県)が挙げられます。シュールな要素として認識されるため、含みたいです」
AI応えて曰く。
了解しました。トツィギを登場させることで、よりシュールな要素を追加することができますね。
(本当に解ってんのぉ~?)
トツィギを敵組織の一員として登場させ、グンマーとの抗争を繰り広げるという設定はいかがでしょうか?
(だからそう言ってたんだけどね)
また、トツィギを代表するものとして、栃木名産の「餃子」を武器やアイテムとして使用するキャラクターも考えられます。
(まさかの毒入り餃子事件キタコレ……シュールだが色々と不味そうだ)
俺はそれを修正しようと打ち込んだ。
「そこは原始人のように石器時代の石の槍や斧を使って戦うイメージです」
AI応えて曰く。
なるほど、原始的な武器を使って戦う設定ですね。石器時代の武器は、槍や矢などの飛び道具や、斧や棍棒などの打撃武器があります。また、魔法を絡めたり、原始時代には存在しない技術を駆使することで、戦い方にバリエーションを持たせることもできます。
「その設定でストーリーを再生成」
AI応えて曰く。
転生した主人公が、原始時代のグンマーに住む部族に保護され、そこで生活することになります。部族の人々と交流しながら、主人公は異世界の力を使って、農耕や飼育、機織りなどの技術を発展させ、さらには製紙や製鉄などの近代的な技術を持ち込みます。
しかし、その一方で、グンマーの敵対勢力であるトツィギの襲撃を受け、部族は危機に陥ります。主人公は原始的な武器を駆使しながら、部族の仲間たちと協力してトツィギと戦います。
そんな中、主人公はヘルズスパの存在を知り、彼らが地球を温泉に変えようと企んでいることを知ります。主人公は、グンマーとトツィギの戦いを続けながら、地球を守るためにもヘルズスパと戦う決意をします。
ヒロインたちとの共同作戦で、主人公は魔法を使いながら、ヘルズスパの野望を阻止し、地球を守ることに成功します。そして、主人公は部族の仲間たちと、ヒロインたちと共に幸せに暮らすことができます。
(全然まとまってねー……)
「残念ながら興味が乗らなくなってきました。無理矢理に押し込み過ぎたかも知れません」
AI応えて曰く。
残念ですが、無理に押し込んでしまって興味を失ってしまったようでしたね。ストーリー構成はバランスが重要で、無理矢理な要素を含め過ぎると逆に魅力を失ってしまうこともあります。今回の経験を踏まえて、改めてストーリーを構成してみると良いかもしれません。
俺達の本当の戦いはこれからである。
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