俺、少しずつChatGPTの限界に気付き始める

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俺、少しずつChatGPTの限界に気付き始める

 どうやらある程度情報に制約を与えた方が方向性のまとまったストーリーが生成されやすいようだ。そこで俺はこう打ち込んだ。 「草津グリーンが異世界転生した先でチート能力や知識を用いて無双する。ファンタジーでストレスの無いラノベ風な展開」  AI応えて曰く。  了解しました。以下は草津グリーンが異世界での冒険を繰り広げるストーリー案です。  草津グリーンは異世界に転生し、そこで魔法を駆使しながら冒険を始めます。彼はチート的な能力を持っており、魔法を使うことで驚異的な力を発揮します。草津グリーンは、魔法で強化された石器時代の武器を使い、原始人たちと戦いながら、自分の生活基盤を作り上げます。彼は異世界で出会った仲間たちと共に、様々な困難に立ち向かいながら、冒険を繰り広げていくのです。  草津グリーンが駆使する魔法には、自然の力を操るものや、自身の身体能力を強化するもの、敵を攻撃するものなどがあります。草津グリーンは、これらの魔法を駆使しながら、異世界での生活を豊かにしていきます。彼は、植物や動物たちを飼育し、農耕を始め、鉄や紙の製造方法を発明します。彼が異世界で手掛ける技術は、その後の歴史に大きな影響を与えることになるのです。  草津グリーンは、異世界で出会った美女たちと恋に落ちます。彼は、彼女たちと共に異世界を旅しながら、自分自身の成長と、世界を救うための戦いを繰り広げていくのです。異世界での冒険は、次第に彼の中で生きる意味となり、彼は新たなる人生を歩むことを決意します。  草津グリーンの冒険は、ファンタジーでありながらリアリティーも保ち、ストレスの無いラノベ風な展開となっています。 (素晴らしい! 基本はこれで、後は深堀りして行けば良いのかな)  俺は適当に考えた設定を投下することにした。 「転生は強い父と優しい母の円満な家庭に生まれ、主人公は穏やかで優しい子としたい。人生譚の中で主人公の成長とともに文化レベルの向上、地位的な出世も欲しいポイント」  AI応えて曰く。  了解しました。以下は新たなストーリー案です:  主人公は現代日本に生まれた男子高校生。ある日、交通事故に遭い、異世界に転生することとなる。転生先は、魔法が存在するファンタジー世界である。  主人公は、転生前には持っていなかったチート能力「魔力操作」を手に入れ、その力で魔物と戦いながら冒険をする。一方で、主人公は穏やかで優しい性格であり、同じく転生した仲間たちや出会った人々との交流を大切にする。  物語は、主人公が魔法を使いながら成長していく様子を描きつつ、異世界の文化レベルを向上させていくことにも焦点を当てる。主人公が知識を活かし、農耕、飼育、機織りなどの技術を導入し、近代的な技術まで一気に時代を駆け抜ける発展を遂げる。また、主人公は、自分自身の力を駆使し、地位的な出世を果たす。  物語は、主人公と仲間たちが冒険を繰り広げつつ、異世界を発展させていく姿を描く、心温まるファンタジー作品となる。 (あれ? さっきまでの草津グリーンは?)  どうやらAIは忘れっぽいらしい。 「草津グリーンの要素も忘れずに」  AI応えて曰く。  草津グリーンの要素については、前述のように戦闘に限定されず、主人公の強さや知識が様々な場面で活躍するファンタジー的な展開を想定していました。ただし、グリーンというキャラクター自体は、もし必要であればストーリーに取り入れることも可能です。 (言い訳すな!)  と思いながら俺は淡々と打ち込む。 「草津グリーン(中の人)が主人公なのは不変です。ヒロインとストレスフリーも大事」  AI応えて曰く。  なるほど、草津グリーンが主人公であることは変わらないのですね。それでは、グリーンの能力や知識を使って無双する展開と、ヒロインとのストレスフリーな関係を両立させたストーリーを考えてみます。  草津グリーンが異世界に転生してから数年が経ち、彼はその力や知識を活かして、周囲の人々から敬愛される存在となっていました。彼は農耕や飼育、機織りなどの技術を導入し、村人たちの生活を改善しました。また、彼の魔法の力で怪我や病気も治療することができ、周囲の人々からは“神の手”と呼ばれるようになりました。 (突然の進行と中二感が凄いが……?)  ある日、グリーンは森に入っていたところ、美しい女性に出会いました。彼女はグリーンに恋をし、彼女との間に子供が生まれました。グリーンは彼女との関係を深めながら、さらに地位を上げるために村の長老たちと交渉を行い、やがて村のリーダーとなりました。 (展開が早ぇ……)  グリーンは自分の持つ知識や魔法の力をもとに、村を発展させるために奮闘します。そして、彼の成長とともに、新たなヒロインたちとの出会いもあります。彼らはグリーンの力や知識を尊敬し、彼の人間性や優しさに惹かれていきます。 (子供いるのに浮気する気満々かよ……)  しかし、村を守るためにはトツィギ(栃木県)との戦いも避けられません。グリーンは魔法の力と、彼が持つ戦闘能力を駆使して、村を守るために戦います。戦いの中で、彼は新たな敵との遭遇も経験し、成長していくのです。 (トツィギの他に新たな敵!? あ~ハイハイ。ヘルズスパを良く覚えていたね)  そして、グリーンが人間としての幸せを手にしたとき、彼は自分が転生した意義を理解し、新しい世界に生きることに誇りを感じます。そんな彼の姿を見たヒロインたちは、彼に惹かれていきます。  以上が、草津グリーンが主人公であるストーリー案です。  この辺りが妥当な線なんだろうと俺はこれ以上望むことを止めた。  俺は続いて次のように打ち込んだ。 「具体的な登場人物の設定を作成」  AI応えて曰く。  はい、以下のような登場人物の設定案を作成してみました。 【草津グリーン / 水戸岡崎家の三男】 ※←どこの家系だよ?  主人公。現代日本で生まれ育った普通の高校生だったが、交通事故で死亡し、原始時代に転生する。転生後は、圧倒的な魔力と知識を持ち、文化レベルの向上や出世を目指す。穏やかで優しい性格だが、正義感が強く、人助けをすることが多い。好物は現代日本のおにぎり。 【水戸岡崎一族の当主 / 水戸岡崎重房】  草津グリーンの転生先での主人公が住む地域の有力者で、当時の豪族の一人。草津グリーンの魔法の才能を見抜き、彼を引き取って育てる。威厳のある風貌で、人々から尊敬される存在。一方で、優れた才能を持つ者に対しては、非常に寛大な態度を見せる。 【転生先の村の長 / 立花幸吉】  草津グリーンが転生した村の長で、出世を目指す草津グリーンをサポートする。柔和な性格で、草津グリーンとの交流を深める中で、村の発展について真剣に考えるようになる。 【草津グリーンの幼馴染 / 大町あかり】  草津グリーンの転生先の村で暮らす幼馴染。しっかり者で、草津グリーンを助けることが多い。転生前の草津グリーンが好きだったおにぎりを作って彼を励ます。 【転生先の村の新米神官 / 綾瀬奈々】  草津グリーンと出会い、彼が持つ魔法の力に驚愕する。彼の魔法の力を信じ、彼をサポートするようになる。天真爛漫で明るく、草津グリーンたちの心を和ませる。  以上が、一部の登場人物の設定案です。 「名前を温泉や鉱物などに縁のものに変更」  AI応えて曰く。  了解です。登場人物の名前を以下のように変更してみました。 【草津翠(くさつみどり):主人公】  草津温泉に因んだ名前。元は現代日本のIT企業で働いていた。 【檜枝香(ひのえか):草津翠の妻】  檜枝岐村にあるヒノキ林に因んだ名前。元は現代日本の看護師。 【黒川藍(くろかわあい)】  草津翠の幼馴染で親友。黒川温泉に因んだ名前。元は現代日本の大学生。 【杉谷紫(すぎたにゆかり)】  草津翠の上司。杉谷川に因んだ名前。元は現代日本のIT企業で働いていた。 【瀬戸カレン】  草津翠の先輩。草津瀬戸に因んだ名前。元は現代日本のIT企業で働いていた。 【北之原瑠璃(きたのはらるり)】  草津翠と同じ村に住む人々のリーダー。北之原鉱泉に因んだ名前。元は原始時代の女性。  このような設定でよろしいでしょうか?  これ以上は望めないと思った俺は、この案でいくことにした。 「わかった。では、具体的に書き出して欲しい」  ここから、俺とAIの紡ぐ壮大なストーリーが展開される。  ……そう思っていた。
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