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「え、あ、それだけじゃなくて…」
何だか恥ずかしそうな…をい、今更何を照れて…
ここであたしの意識が完全に覚醒する
身体の中心に感じた異物感は継続中
そうだ、あたしはあまりの痛みに気を失ってたみたいだ
不意に破瓜の痛みが甦ると同時に羞恥心が…
バ、バカ!
しまった、思わずいつもの調子で応えちゃった…
念願叶って?ずっと好きだった相手に大切な「はじめて」を捧げることが出来たのに
自分で自分の性格が嫌になる
「そ、そうですよね、すぐ離れますね!」
ズルリ
あたしの中に収まった「モノ」が抜けていこうとしている
ダメっ!
そう言いながらあたしは両手両足を絡みつかせた
「え…でも調子悪そうですし…それにやっぱりこういうコトは…好きな人と…」
何でこいつは学習しないんだろう…その優しさと甘さのせいで自分が傷ついた筈なのに
女の子に恥をかかせる気?それにあたしじゃ何かご不満?
あたしの唇は全然違う言葉を紡ぐ
素直に気持ちを伝えたいのに…強がりの言葉を
「いえ!そんな事は!身に余る光栄です!皆のマドンナが相手をしてくれるなんて!正直、夢みたいで」
そ、そう?じゃあ、あたしの身体で気持ち良くなってイイよ…男の人って、その、出さないと、苦しいんでしょ?
「…ありがとう」
その言葉と同時に改めて身体の中心に杭を打ち込まれる感覚が
でもさっきほど痛みを感じない
そしてあたしも両手をコイツの後頭部に回して
今日はじめて味わった唇をまた味わう事に
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