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むかしむかしあるところに、それはそれはみかんが大好きな王様がいました。
国の特産物をみかんにしてしまうほど、みかんが大好きな王様でした。そのため、国内はみかん畑でいっぱいでした。
月に一度、王様は宴会を開きます。お城の大きいお庭に皆を集めて、景色を眺めながらお酒を飲んだりお肉を食べたり。もちろん、食後のデザートはみかんです。王様にいたっては、どの料理にも、どこかにみかんが使われているものが出されました。
みかんを食べているときの王様は心から幸せそうな表情をしていたと、宴会に参加した人は語りました。
そんなある日、王様は原因不明の病で倒れ、医師の看病むなしく亡くなってしまいました。
国中の人が悲しみ、王様の死を悼みました。親族だけで執り行われた葬儀には、会場の外に大勢の人が集まるほどでした。
王様は国中の人に愛されて、とても幸せだったことでしょう。
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