会えた彼

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 彼は思い出した。あれはいつのことだっただろうか? 確か小学校二年生のころであった。  母親が見たという異星人?を彼も見た。驚いた。その異星人は長身だった記憶はあった。彼にははっきりとは思い出せないのだがどんな顔をしていただろうか? それがわかるようでわからなかった。  彼には宇宙人はいるという考え方をする根拠はあったのであった。  彼はそんなことを考えていたら仏門に入りたくなった。宗教なんて関係なかったが少しの間そんなことを考えていた。  ばかなことを、と彼は思い直した。  彼は異星人の映画に出演したくなった。エキストラの通行人でいい。  ほんの一秒間でもいい映画に出演したくてたまらなくなった。でも無理だな、と彼は考え直したのだ。
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