誤用だっていいじゃない？／正しい日本語を使うべき？

煮詰まる

本来の意味は、いろんな意見が集まってうまくまとまってきた、形になってきた、のようなポジィティブな意味合いだとのこと。
行き詰ってどうにならならない状況になる、というネガティブな意味で使うのはもともとは誤用でした。

ですが広辞苑などの複数の辞書ではすでに、意味の一つとして載せているようです。
これも元の意味と逆方向ですので、要注意ラベルつきの言いまわしではあります。

ですがこれは私はネガティブな意味で、物語に使っています。
一応地の文ではなく台詞の部分ですが。
自分の手触りだとやはり、ネガティブな意味の方を日常で使っている感覚があります。

ネガティブな意味での「煮詰まる」の言い換えは「行き詰る」「膠着状態になる」などでしょうか。
いずれも微妙にニュアンスが違う気がするんですよ。
「行き詰る」も「膠着状態になる」もまだどこか余裕がある感じ。
いまにも焦げ付きそうな心理的に切羽詰まった感覚がいまひとつ足りない気がして。
ぴんとくる言い換えの言葉を思いつくことができないでいます。