mission〜最終章〜

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8歳年下の川瀬由貴と付き合い始めて、 2年半が経った。 出逢いのきっかけは、 僕の勤めていた会社の倒産。 生活費を稼ぐために入ったバイト先の コンビニで川瀬と出逢い、 あっと言う間に恋に落ちた。 当時大学3年生だった川瀬は、 他人とコミュニケーションを ほとんど取らない、 そして笑わないという特徴から 職場の人からアンドロイドと呼ばれていた。 僕は川瀬の華やかで人目を惹く外見に 一目惚れしたが、やがて川瀬による 普通の人には理解されない言動を 目の当たりにし、軌道修正してあげたいと いう強い使命感に駆られるようになった。 最初は警戒心旺盛な川瀬だったが、 川瀬を名前呼びしたことで 効果的に距離を縮め、 一気に川瀬の信頼を勝ち取ることができた。 以来、川瀬に対し深い愛情を注ぎながら、 川瀬の豆腐メンタルを鍛え、 他人への寄り添いの重要性を訴えてきた。 このまま川瀬とは順調に進展していく、 そう思った矢先、 第三者が虎視眈々と僕の恋人の座を 狙っていることが判明する。 その人こそ、 川瀬の大学の同級生である佐橋雄大だった。
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