一期一会

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よく晴れた日。空が遠い。夕暮れの街並みは大好きだ。鮮やかに赤味がかった空が頭上に広がっている。夕食を準備するコトコトという音も家々から漏れてきている。 遠くから晴れやかな声が聞こえてきた。 「いちごいかがですかー?」 見渡すと道端で女性が、赤いエプロン姿で声を出している。近づくと全容が分かってきた。八百屋の店舗。外の机に、いちごが並べられている。貼ってあるポスターによると期間限定のお店のようだ。 「いちごを いちえんで売ってるよー!」 大々的な宣伝だな、と思いながら女性のところまでたどり着いた。一円玉を財布から取り出し1粒いちごを受け取る。 「ありがとうございます!」 パクリと食べてみるとあの甘酸っぱい味がした。出張できている僕は運がいいらしい。 これからどんな出会いが待ち受けているだろう。どんな出会いも大事にしながら生きていきたい。
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