匂い惚れから始まる愛され生活は……(前編)

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 いいと言ったのに、リザベルトに保健室まで運ばれてしまった。  全員に見られて恥ずかしいし、なんて事をするんだと動揺した。  混乱が大きかったが、あの場から運んでもらえたので、それは感謝しなければと思った。  保健医からは貧血だろうと言われて、とりあえずベッドに寝かされた。  その後にリザベルトは昼食まで運んできてくれた。  ありがとうと、それしかお礼が言えなかったが、リザベルトは何かあったら何でも言ってくれと言って俺の頭をぐしゃぐしゃと撫でてきた。  せっかくなら昼寝でもしてやろうと、次の時間は横になって過ごしたが、リザベルトの太い腕と力強さを思い出してしまい、結局眠れなかった。 ⬜︎⬜︎⬜︎
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