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ジュン「さてと‥出てきたは良いけど何から調べるかな?」事務所から出てきたジュンはそう呟くとタバコに火を付けて空を見上げる。
ジュン「心の声(つか?トワの奴もこんな依頼受けんなよな?単なる人捜しだから良いけど?ヤバい案件だったらこっちの命がいくつあっても足りないぜ。)」ジュンがそんなことを考えていると不意に耳元にシュウの声が響き渡る。
シュウ「なぁ?ジュン兄?依頼者の話だと‥リックって言う男が足繁く通っていた‥BARがこの辺りにあるみたいだぜ?」
ジュン「んじゃまずそこに行ってみるか?」そう言うと‥ジュンは車を走らせて…とあるBARに向かった。数十分後…車はひとけの無い路地に停車する。
(velóna /ヴェローナ?)という名のBARの前に立つとジュンは「ここがそうか?」とポツリと呟いた…。時刻は夜の20時30分。まだ開店したばかりであろうその店は何処か物憂げな雰囲気を醸し出していた。
数秒後…ジュンは意を決したかの様に口を開く。
ジュン「行くぜ。シュウ」ジュンがそう言ってドアを開けるとガチャっという音が響き…1人の男がこちらに向かって声をかける。
マスター「何にするかね?」
ジュン「ウィスキーを」
マスター「そちらは?」
シュウ「同じでいいよ」
マスター「了解した」マスターはそう呟くと…ウィスキーを注ぎ始める。数秒後…注ぎ終わったウィスキーが2人の前に置かれる。
注がれたグラスを前にしてシュウは少し難しそうな顔をして…ウィスキーを手に取るとマスターに話し掛ける。
シュウ「マスター‥ここに通ってたリックって言う男を知ってるかい?」
マスター「ええ‥存じておりますよ。」
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