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3日目は一緒に晩ご飯も食べた。「お礼の品を持ってきた」と、間宮くんは私にコンビニスイーツの新商品をくれた。マンゴー味のロールケーキ。私も食べたいと思っていたやつだ。
隣り合わせに座って、二人で食後のデザートにそれを食べて、話をしていたら21時が近付いてきたので、私から「帰らないとね。」と声をかけた。
遅くなって、彼に何かあったらと思うと、これ以上の長居はさせられない。
「うん。出来るならもう少し一緒にいたいけど。」
間宮くんがぽつりと呟く。
「……何でそう言うこと言うかな?」
私のこと揶揄ってるの?って。
「本音だから。俺、新内さんと話すの好きだよ。あの日、屋上で空を見てたでしょ。同じ匂いがすると思ったんだ。」
「に、匂い!?」
自分の前腕あたりをを嗅いでみたら、間宮くんは穏やかに笑った。
「違うよ。その匂いじゃなくて、同じものを見て綺麗だなって思ったり、物悲しくなったり、優しい気持ちになったりする感覚のこと。」
そう、間宮くんもあの日、私と同じようにただ空を見ていた。
「あ、でも新内さんの匂いも好きだけど。落ち着く。」
「えっ?」
後ろから腰の辺りに間宮くんの手が周り、ぐっと彼の方に引き寄せられる。肩も腕も触れて私の鼻にも彼の匂いがして、その匂いに私の心臓が脈打つ。
「また明日ね。」
耳元で囁かれて、倒れるんじゃないかと思った。
日が重なるに連れて、間宮くんとの距離が近くなる。心も体も。
和巳は1週間後にどう思うかってアドバイスをくれたけど、多分、1週間経つ前に私の心臓は機能停止している気がする。
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