ゲーム

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「天上の雫は俺達が頂くぜ!」 皆、得物を手に私とリョウ様が座っているベンチを取り囲んだ。 「だ、ダメだよ!」 リョウ様が私と男達の間に立ち塞がるけど、その足は震えている。 「先ずはガキからだ!」 男達はそう言うと、リョウ様を子供だと思ったのか、彼めがけて得物を振り翳した。 「リョウ様!避けてえぇー!」 私は思わず立ち上がり、リョウ様の背中に向かって叫ぶけど、彼は避けない。 と、得物を手にした男の腕を掴んだ人がいた。 「オラァ!」 間髪置かず近くにいた別の男を蹴り倒す。 蹴られた男は2、3人巻き込んで地面に倒れ込んだ。 「は、離せ!」 腕を掴まれた男は腕を振り解こうとして、突然腕を離されたから勢い余って、やはり2、3人巻き込んで倒れた。 「お、おい…」 「あ、ああ。逃げるぞ」 残りの2、3人は慌てた様子で逃げていった。 「センヤくん!」 男達を撃退してくれたのはセンヤくんだった。 「大丈夫か?カスミに貴族のガキ」 センヤくんはそう言うと、ヘナヘナと座り込んだリョウ様に手を差し伸べる。 「キミがタモツ…」 リョウ様は呆然と手を握ると、センヤくんにぐいっと起こしてもらった。 「助けてくれてありがとう。よく此処が解ったわね。今朝カード見たわよ」
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