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私
白樺 菫
(シラカバスミレ)
「だって…もう、失うものなにもなかったから…
大切なものも、ぜんぶ奪われちゃったし…
はあ…美輪野、親友だと思ってたのに…どうして…」
ベッドに、座った時
バスローブを投げ渡されて
私は慌ててそれを受け取った。
サイレントキラー
山野辺 霧斗
(ヤマノヘキリト)
「美輪野…確か、依頼人もそんな名前だったな
珍しい名前だから覚えている…」
うそ、美輪野が…そ、そんな…!
私
白樺 菫
(シラカバスミレ)
「そ、そっか…私の彼氏を奪って
仕事もぜんぶ奪って…
私の命までも奪おうとしたのね…
そういえば、さっき山野辺さん
分厚い封筒を見てましたけど
あれ、どうするんですか…?」
彼は部屋に1つしかない
ベッドの中に入っていく。
サイレントキラー
山野辺 霧斗
(ヤマノヘキリト)
「この依頼は受けられそうにないから
明日の夜、依頼人に返そうと思ってるんだ。」
!
私
白樺 菫
(シラカバスミレ)
「依頼人って…あの…
もしかして、美輪野に会うんですか!?」
山野辺さんはベッドに潜り込み
こちらに背を向けた。
サイレントキラー
山野辺 霧斗
(ヤマノヘキリト)
「ああ…まあな、君もそれを着て…はやく寝ろ
別に何もする気はない…」
このままじゃ、寝れそうもないし…どうしよう…
本当は、他の事を考えられないぐらい
めちゃくちゃにしてほしいのに…っ
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