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サイレントキラー
山野辺 霧斗
(ヤマノヘキリト)
「それではダメだ…口の中でガムを
まんべんなく伸ばして、舌で…こう…」
山野辺さんの口元をジッと見つめる…
フーセンの作り方を教えてもらうのも
なんだか、不思議な感じがするわね。
私
白樺 菫
(シラカバスミレ)
「さすがですね…♪
お上手ですっ」
彼は、照れくさそうに笑う。
サイレントキラー
山野辺 霧斗
(ヤマノヘキリト)
「ま、まあ…君もそのうち
うまく作れるようになるさ…//」
彼は窓の外に、視線を向けてしまって
私はそっと微笑んでいた…
それから、しばらくして
目的地についたようで
タクシーは裏路地で停まり
彼が運賃を支払ってくれて…
一緒に下車した。
そのあとは一緒に、ワイングラスの
ネオン看板が特徴的な、バーの前に来て…
私
白樺 菫
(シラカバスミレ)
「なんか、おしゃれですね…」
隣の彼が、こちらを向いて微笑む。
サイレントキラー
山野辺 霧斗
(ヤマノヘキリト)
「ああ…これでも
お取引先さんの店なんだがな…」
お取引先さんかあ…
私
白樺 菫
(シラカバスミレ)
「な、なんか…緊張してきましたっ」
彼が、さりげなく
手を繋いできてドキッとする//
サイレントキラー
山野辺 霧斗
(ヤマノヘキリト)
「大丈夫さ、裏社会の
人間が出入りする店だが…
俺と一緒なら、問題ない。」
う、裏社会の人間…〖汗
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