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若干、ふらつきつつも駅に向かって歩く…
少ししてなんか、見られてるような
気配を感じて振り向くと
すぐ真後ろに、いつの間にか
あのポニテの人がいた!
驚いたけど、もしかしたらと思って
私はあえて路地裏に逃げ込んだ…
誰もいない、路地裏に…
そしたら…男は銃口を向けてきてくれた!
私
白樺 菫
(シラカバスミレ)
「やっぱり!
私を殺してくれるのね!ありがとう!」
ポニテの男
「…」
ポニテの男はガムを
噛んでたらしくて、モグモグしてる…
いつの間にか、あんな間近にいたし
この人はただ者じゃないと思ってた。
私
白樺 菫
(シラカバスミレ)
「親友だと思ってた女に
結婚予定だった彼氏を奪われて
仕事もぜんぶ奪われた…
私の人生はめちゃくちゃなの!
ほら、はやく撃ってください!」
私は自分から近づいて
その銃口に自分の額を近づける…
ポニテの男
「……」
無言の男は銃口を下ろして
コートの内側から、分厚い封筒取り出し
ガムでフーセンを作った。
あの分厚い封筒、100万は入ってそうだけど…
私
白樺 菫
(シラカバスミレ)
「あ、あの…
殺してくれないんですか?」
ポニテの男は無言で封筒を
ふところにしまい、こっちに背を向けて
路地裏から出ていこうとしたから…
私
白樺 菫
(シラカバスミレ)
「ちょ!待ってくださいっ」
気づいたら、その背中を追いかけていた!
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